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図書館戦争 実写1作目、ドラマ版感想


実写版 図書館戦争 映画1作目とドラマ版の感想。
ネタバレを含んでいます。










図書館戦争


原作本を読んだのが5年ほど前なので細かい展開までは記憶にないが、人物の背景や全体的な流れは理解が追いつくのでとても面白い映画でした。


少し気になった点は、

・柴崎と郁の友情が弱い
・柴崎の情報収集能力他、優秀具合があまり伝わらないまま活躍している
・日野の悪夢がよくわからない
・折口は必要だったか?
・手塚の高所恐怖症カット


柴崎の機転に対して何の疑いもせずに動く郁、この部分がとてもよかっただけに、そこに至るまでの二人の信頼関係が拾いきれていなくて少し残念。
降下訓練のシーンは、手塚が射撃をはじめ全てにおいて優秀な人物であり一目置かれる存在なのに対して、唯一郁が彼の苦手な部分を把握するところ。後に持ち去られる本を守るため、郁がそれぞれの能力の適性を瞬間的に判断し手塚に援護を任せるに繋がり、手塚をあっと思わせるんだけど、それがカットされてしまったのも地味に残念です。冒頭のシーンこそカットしてここをいれてほしかった。

まあでも、要所はおさえてくれているので、単にそこまでやると時間が足りないのでやむなくカットしたのかな、と思わせてくれるくらいには全体的に丁寧に作られていると思います。


相変わらず 本人を前にしての郁の褒め殺し にはひたすらにやにやしたし、飛び蹴りや郁の伝言等、原作でもくすっとしたところもきちんと再現されてて気持ちが良かった。
ミルフィーユカツのくだりも、さりげなく郁の柔軟性や成長がうかがえて好き。

終盤は原作を少し変えたオリジナル展開かなと思う(記憶が不確か)んだけど、郁が人を撃つところがあっさり済んでしまったのがなんとも・・・。本来なら郁が人を撃つことにたいしては、戦場での郁の甘さや弱さを堂上が包み込んでくれる、わたしとしては非常に萌える大好きなシーンだったりするので、あれなら撃つ前に図書隊の人たちに間に合って欲しかったなと思う。撃った直後に入ってきたよね?一瞬遅いよ!
そうは言うけど、別に許せない!とかそんなわけではないので 映画としてはとてもよかったです


そして郁が王子様の正体に気付くわけだが、柴崎とのさり気ない会話『手の感触だけは覚えてる』って言ってたのがここで生かされました。いい感じに続きが気になるところで終わり。



きちんとまとまっているので、原作を知らない人でも楽しめると思います。キャストの方々も、キャラクター性を壊すことなく演じてくださっています。 特に榮倉奈々さん演じる笠原郁が本当にイメージ通りで嬉しい。 身長差も再現 されてて言うことなしです。
綺麗にまとまってて適度ににやり。原作好きとしてもとても満足な映画でした!




図書館戦争 book of memorys


こちらは2時間ドラマ。
映画では堂上と郁との関係を描いていましたが、今回は脇である 小牧と毬江、手塚と柴崎の恋愛を主軸にしていました。
田中圭さん演じる小牧が小牧すぎるし、毬江ちゃんもピッタリで本当にこの映画はキャストに恵まれているなと思います。

もちろん堂上と郁のにやにやポイントもあり。照れ隠しで反射的に足払いしちゃう郁 に笑いました。榮倉さんも言った通り、この二人だからにやにやするんです。
しかし王子様のシーンはもうお腹いっぱい。前回から挟みすぎ。もうわかったからw

この子にしてこの親あり、 母『まるで王子様みたいね』『ぶっっ』 ちょいちょい笑える要素も健在。

毬江ちゃんに知らせよう知らないって言い争ってますが、堂々とニュースになっています。それでも知らない毬江ちゃん。健気に小牧の心配してます。ニュースくらい観たらどうなの、毬江ちゃん。

女心と男心のぶつかり合いは原作でもありましたが、実際本当にそうなんだろうなあと妙にリアリティ溢れるシーンで面白い。

関係ないですがインターネット(おそらく〇ちゃん)での『タスクフォースはイケメンらしいがな』っていう一瞬の書き込みが目に入ってツボでした。堂上に小牧に手塚に笠原(笠原は女)、おうおうその通り、イケメンだよ!

朝比奈とのやりとりでのハラハラ感、からの柴崎が一枚上手だった!っていうところは、前回では披露しきれなかった柴崎の諜報部としての優秀さを見せつけてくれて、非常にスカッとしましたね。
手塚がいい感じに意識し始めてきていて、次回が楽しみなところです。
この二人のストーカーの話はとてもお気に入りなんですが、映画ではそこまでできないだろうなあ。

そして最後まで堂上と郁のにやにやも忘れない。

郁の父親にたいして
『大切な存在です』
『・・・・・・・・・部下として』

『父があれなら娘を任せられるって言ってましたよ』 直後動揺する堂上

ごちそうさまです。

再度頭を撫でてナチュラルに落としていく堂上も原作通り。


実写版は、原作好きとしてイメージが壊れるのを恐れて今まで観るのをためらっていました。地上波二夜連続放送、新作に、アニメ版手塚演じる鈴木達央さんが出演ということでつられてみましたが大正解でした。
それぞれの恋愛模様を丁寧に描いてくれていて、キャストのイメージもぴったり。一応広げた風呂敷も畳んでくれています。これなら安心して新作に足を運べそうです。