ももうまし

ハッピーエンド至上主義

遙かなる時空の中で4 忍人感想



忍人


見た目   ★★★★★★
性格    ★★★★★☆
声     ★★★★★☆
恋愛過程  ★★★★☆☆
シナリオ  ★★★★★☆


わたしは彼(と彼のルート)を、甘くみていたようです。


ネタバレ注意!!!!

言いたいことがいつも以上にまとまっていません。だらだらと長い感想です。













葛城忍人



真面目で厳しく、非常に強い。敵国はもちろん自国の兵からも恐れられる存在。

突然現れたニノ姫だという千尋にはしぶしぶ協力するが、その実信用せず兵を独断で動かし戦うことも。

馴れ合いは好きではない。



















出雲の祭で食い気に走る千尋 が可愛いかった。忍人『お、おい!まだ何か食べるのか?』



名前を呼んで欲しくて、風早を引き合いにお願いするのも可愛かった。

忍人もたいして躊躇わず、呼んでは喜ばれてまんざらでもない様子。



『忍人さんがいれば この戦いを早く終わらせることが出来る』そう言う千尋への照れ隠しか、

『君も将として成長したものだな』

『配下の士気を高めるのも大事な務め』

『君に言われては奮起せざるを得ない』

『風早が自慢するだけのことはある』とまくしたて始めた時には、 素直に嬉しいと言えコンチクショウ と一人にやにやしてました。



忍人の昼寝イベントでは目が覚めるのを待つ千尋と足往が夕方までずっとそばにいたのかと思うと、そのあたたかい時間に非常に萌えた。喉が渇くと思って飲み物を用意したり、寝顔を眺めたり、きっと忍人の話をいろいろとしたんだろうなあ。本人は悪夢を見ていたけど・・・。でも目が覚めた時に、違う意味でも会いたいと願っていた千尋がいた。ほっとしたんじゃないかな。





『名前を呼んで欲しい』と思い、 『 口を開くとデリカシーがない 』と呆れ、思わせぶりな発言には拗ねてみたり、 このルートの千尋は比較的年相応で可愛らしい印象。



忍人からすると千尋はマイナスからのスタート。戦いの最中少しずつ少しずつ信頼を築いていった結果、ニノ姫の臣下であることに誇りを持つように。『君の作る国のために俺は戦いたい』いつしかそう思うほどの忠誠心を持ち、同時に一人の少女へ手を伸ばし思いを馳せる。『 千尋、俺は君のために生きてみたい

忍人は千尋の呼び名をその時々できちんと使い分けるので、この時わざわざ『千尋』と名前を呼んでから言っているところがポイントだとわたしは思います。



この二人は決定的な恋愛イベントはないけれど、いつしか互いに大切な存在になっていた。そんな関係がわたしの中では心地よくありました。

最終的には敵前で『中つ国ニノ姫が臣下 葛城忍人』と言い放ってくれてすごくぐっときた。





加えて彼のイベントを進めていると、厳しさの裏に垣間見える穏やかな部分に惹かれた。

忍人が千尋に話しかけてくるのは、だいたいが人々の暮らしを観察してる時。

風早や道臣あたりが解説してくれそうな祭りの趣旨等を、意外にも忍人が教えてくれるんだよね。



『忍人さんが望むのは、どんな国ですか?』



『君と同じだ。皆が笑って、安心して暮らせる国』




実りを喜び平和なひとときを過ごす村人を眺めながら答えた忍人。
誰もが思う当たり前なことかもしれないけど、これが彼の口から出るとは思っていなかった。

幼い忍人が戦いに身を投じようと決意し、岩長姫の弟子入りに至る。その根っこの部分が、こういった 穏やかで誠実なものである ということがとても魅力的でした。





趣旨を理解していなくても人々の暮らしに自然と目を向け、訓練する部下の気持ちを汲み取ろうとする千尋。忍人は彼女のそういうところに王としての素質を感じ、信頼に足る人物だと認めるようになっていったのかなと思う。

あと彼、自分が持っている信念とか思想が同じ人物でないと惚れないよね。そもそも関わりを持ってくれなさそう。

呑気にしすぎていると『君には失望した』とバッサリだから(笑)

戦いの間は千尋との距離が近くて、 王としての人間性に惹かれる→興味がわく→異性としても意識するようになる、忍人→千尋の図。
これがすでに登極している状態だったら、名前を呼ぶなんてもってのほか。きっと『陛下』って、節度を保たれて何も始まらなかったんじゃないかと思う。姫だけど、いずれ王になるけど、まだ未熟で、距離が近い・・・っていうこの微妙な時期だから、なった恋じゃないかと勝手に妄想してます。





忍人が破魂刀を使う度に体が蝕まれていると気付いて話すシーンでは、わたしは戦に出るなとは言えなかった。もちろんバッドエンド回避もあるけど、そうでなくても、命令なんてできない。平和のために戦いに生きてきて、その手段以外で尽くす事ができない忍人から刀を取り上げるなんて、酷すぎる。





そして終盤、 突然変異した破魂刀 に笑いをこらえつつ、そもそも誰からもらったのかすら定かじゃないのに 何故かその本来の姿を知ってる風早 にツッコミたいのも抑え、ぬるい気持ちでエンディングを迎えた。









撃沈。











おい、おい、おい・・・なんだこのエンディング??バッドエンド回避したんじゃなかったっけ?あれ?あれ?こんなに生きたがってるのに?!死に目にも会えず?

逸話集?は・・・・・・?え・・・・・・??(混乱)






おまけ 絵物語で見られる葛城忍人のスチルでの千尋の不在具合に笑ったわ。







遙かなる時空の中でシリーズに死ネタなど無いと完全になめくさっていたわたしへ見事に破魂刀をキメてくれた葛城将軍。ここまでものすごい数の死亡フラグがたってても、破魂刀が生太刀に変わるかのごとく ご都合主義でチャラかと思ってました 。ええ、思ってましたとも。





なんだよこれ、あんまりだよ!!幸せな気分で眠りにつこうと思ってたのにこれじゃ寝れないよ!!!!

救済エンド?!やってやろうじゃないか!!(明日も仕事)

うわああああああ
゚(゚´Д`゚)゚。!!!!











ああああああ救済エンドオオオオオオ!!!!.゚.“〇| ̄|_











リアルにこんな状態。

落ち着きを取り戻すのに必死。







実はノーマルエンドやってなくて決戦前夜の会話がどう変わったのかがわからないけど、明らかに忍人クリアした影響が出てました。



お互いに 前にも同じ話をしたような気がする けど、思い出せない、というか、わからない。

結局わからないままノーマルエンドを迎えるんだが、その後できる大団円の書で忍人を選ぶと・・・





あああああああああスチルウウウウ.゚.(ノДヽ).゚.





ずっとずっと前から、こうすることを待っていたという二人。忍人ルートでは叶わなかった未来のある二人。待ってたんだ。待ってたんだ・・・!!

完全に思い出したわけではないし、同じ世界線でもないけど、もう、いいよこれでも(白目)

舞い散る桜の下で嬉しそうな、反面今にも泣き出しそうな二人の表情と合わさる手のひら・・・。あのエンドと逸話集を経たからこそ、この忍人の言葉ひとつひとつが身にしみる。



正直今までは、神子たちが時空を飛ばされることだけが『遙かなる時空の中で』たる所以かと思っていたんだけど、そうじゃないのね?!こういうことなのね!??

ちゃんと継承されていくんだ・・・。全員とフラグを立てた上での大団円で『どれにしようかな♪』と選べる8種類。はあ・・・すごいゲームだな(笑)



欲を言えばやっぱり、忍人ルートで想いを寄せあった本来の二人であってほしかった。この忍人も 破魂刀ガンガン使ってたよね? と横やりをいれたい気持ちもあるんだけど、野暮ですかね。素直に感動しておきましょう。



あと、脇キャラ(主に狭井君)の理解不能具合なんかもあまりなかったように思います。

忍人の最期のスチルは悲しすぎるけど、一番と言っていいほど儚く綺麗です。





『死は美しき乙女の姿でお前の元に舞い降りる』





その予言通り忍人へ覆いかぶさるように現れた死は、千尋の姿をしていた。

千尋がいなければ破魂刀を使いすぎずに死ななかったかもしれない。けれど、破魂刀を得た時から千尋に出会うことは必然となっていた。頼むからそんな運命打ち破ってくれ。



戦から戴冠式まで、恐らくは伝える間が無く伝えようともせず、心に秘めていたであろう千尋への愛の言葉。死に際になって幻をみながら一人つぶやく形になってしまったのが相当つらい。だめだもうやっぱり、ちょっと大団円いってくる。





悲しくも切ない、千尋と忍人。好きです。