ももうまし

ハッピーエンド至上主義。主に乙女ゲーム感想 ネタバレにご注意ください

図書館戦争 THE LAST MISSION 感想



総合評価 ★★★★☆

脚本    ★★★☆☆
演出    ★★★★★
キャスト  ★★★★★
アクション ★★★★☆
ラブシーン ★★★☆☆


相変わらずキャストの皆さんの演技が良く、原作との違和感がありません。またパンフレットを通じてそれぞれの演じるキャラクターへの理解と意気込みが感じられます。恐らくはキャストの方々と脚本の方、監督、皆さんが描こうとしているものが一致しているおかげかと思います。

アクションは迫力満点ですが画面が暗かったのが少し残念。

手塚と柴崎、小牧と毬江の恋愛描写はほぼありませんでしたが、そもそも原作ほどの掘り下げが無いので、 その方が自然でよかったです。かわりに信頼関係が深まっているのはうかがえました。
堂上と郁は、がっつり恋愛ではなく相変わらずクスッとする感じです。クライマックスでの見せ場がありますが、そこだけは若干唐突に感じました。まあ、映画だしね・・・。

脚本もツッコミどころはあるんですが、ご都合主義ということで、わたしとしては許容範囲です。
細かいところが目に付いてもなんだかんだハッピーエ ンドが好き、という方に向いてると思います。


以下ネタバレ感想です。














まずはものすごく楽しみにしていた鈴木達央さんについて。







出番15秒くらいでした(笑)







二、三言喋るだけ。それも囁くような感じで、手塚(福士蒼汰)目線なので 画面も遠いw

役柄としては、焚書事件を起こした犯人と親しかった隊員(名前も無いw)。

柴崎が情報を聞き出すところを手塚が目撃、その親しげな様子に少し嫉妬するシーン。

鈴木さんのセリフは『また何でも聞いてくれ』的なニュアンスのものと、立ち去る柴崎の背中に『 食事の約束忘れんなよ? 』と色気たっぷりに微笑むもの。

これっぽっちじゃ演技もクソもないかもしれないけど、たったあれだけのセリフでもただよう色気。さすがです。



ちなみにその食事のシーンはないんですか?ないんですね?そうですよね・・・!非常に残念ですが出番はこれにて終了。



これがアニメ版手塚だと知って観ている人がどれだけいるんだろうかと、わたしは一人にやつくことができましたが、鈴木達央さんだけを目当てにしている人は観なくてもいいぐらい一瞬で終わります。

パンフレットでの個人インタビューもありません。すでにニュースで公開されている福士蒼汰さんとのツーショット写真と、出演に至る経緯がこじんまりと載っているだけです。

ちなみにアニメ版堂上の、前野智昭さんは特番のナレーションをしてくれましたとの一文が入っていて、それだけでなんだか嬉しくなるわたしは単純ですね。





以上、鈴木達央さんの感想でした。







そして映画本編感想。ネタバレです。





訓練中手塚に負けてムキになる郁と、それを見兼ねて郁を抑える堂上、助かりましたと油断した手塚をもすかさず沈めるというコンボが笑えた。堂上からするとまだまだひよっこな二人が可愛いw





査問の継続に何をやらかしたと堂上から問い詰められ郁が泣いてしまうところでは、焦る堂上→そこに玄田と小牧が出くわす→気まず~い雰囲気→郁走り去る

直後画面外の小牧の『あ~あ・・・』みたいな溜息がなんとも小牧らしくて、ツボでした。





郁が手塚兄と食事に行ってくるとのメモを発見した一同。 次に映った時にはすでにいない堂上 に笑った。



無事手塚兄から郁を連れ出すことに成功。帰り道ふと二人が向かい合った時に、『 ・・・でかいな 』と言い放った堂上にいっせいにクスクスし出す視聴者の皆さん。

『 今日いつもより(ヒールが)高いから・・・脱ぎましょうか?』

『いらん気遣いするな ドアホゥが!!



ドアホゥって聞けたのが嬉しい。

こういう間の抜けたやりとり好きです。





そして場面は『図書館法規要覧』を巡って茨城の抗争へと進んでいきます。

良化隊に銃を乱射し人を傷つけてしまった郁が動揺するシーンがあるんですが、一言いいですか。

前作でも撃ってたけどあの時はけろっとしてたよな?w





今回最初から最後まで黒幕として動いていた手塚兄。途中車のCMが始まったかと思ったら手塚兄だったのに笑いをこらえつつ、お前は弟のこと死なせたくなかったんじゃないのかという疑問を仁科館長もぶつけてくれるんですけど、これを企てた手塚兄の言い分もわかるような気がします。

確かにそう思う人もいるだろうなー。





アクションシーンはとてもかっこよかったです。

パンフレットにて、前作で不完全燃焼だったことを悔やみ2年ぐらいトレーニングを続けていたという榮倉奈々さん。

前作では『王子様』をイメージしてキレよくかっこよく演じていたものを、今作では『上官』としてすばやく重みのあるものを心がけたという岡田准一さん。

岡田さんの戦闘は本当に本当にかっこよかったのですが、画面が暗くてどういう動きをしているのかがわかりにくく、もったいなかったなと思います。



あと、常に息切れしている郁と対照的に、ピンチに陥るまで全く息切れしない堂上の、鍛え方が別格みたいなところもかっこよかった。





『図書館法規要覧』を死守する為に、長いことドンパチやって玄田隊長がヤケを起こすところまで追い詰められ、仲間の前でついに降伏するしかないと宣言する。だがその前にやることがあるという玄田に頷く堂上。







堂上『本を持っていこう 待ってる人がいる』



未来への自由展(看板ドーン)









・・・あ?そういや忘れてたわwww





思ったんだけどこれ、本届けて降伏して丸く収まるなら、 最初からそうすればよかったんじゃねぇ?

無駄に犠牲者を増やしたように思える。





戦いの最中『兄をぶっ殺したい』と言う手塚に、『俺もそんな風に思うことがある。だけど、誰かにとって誇れる生き方をしたい』という小牧。

こういう、ちょっとしたところで原作の設定をおさえてくれるのがとても好印象です。

毬江ちゃんに誇れるような、正しい自分でありたいという小牧の信念が、このシーンでは手塚を励まします。

『殺したいなんて、柴崎さんが聞いたらなんて言うと思う?』

『・・・バッカじゃないの』

しかもここで手塚と柴崎のなんとも言えない関係もにおわせてくれるおまけつき。人間関係の魅せ方が上手いなと思いました。





そして恐らくこれがやりたかったんだろうなと思うラブシーン。撃たれた堂上を一人置いていかねばならない郁が、キスをします。



うーん、映画なので仕方ないと思うんだけど、少々唐突。

郁→堂上への恋愛感情はもちろんよく描かれているんだけど、堂上→郁の部分って、 郁には伝わってないよね?

原作ではこのシーンに至るまでに長い時間を過ごし、『あれ?教官ももしかして私の事好きなの?』ぐらいにはいい感じになってたので、郁が瀕死の堂上にキスするのは滾るものがありました。が、実写映画ではそこまで描かれてないよね。

堂上からの恋愛的な気持ちが、郁にはまだ伝わってない。これじゃあ、堂上の気持ち関係なく郁が勝手にキスしちゃったみたいに見えて、ちょっとええー・・・(^_^;)


まあ、両想いなのは視聴者が知ってるからいいか。


それと、あの場所ってもしかして・・・と思ってたら、やっぱり二人が出会った書店だったみたい。
強調せずにあえて切ったそうですが、よくよく見ると同じであることがわかるようです。




その後無事窮地を脱し玄田も堂上も回復、めでたしめでたし。

あんなにバンバン撃たれてたのに普通に生きてるからすごい。アクションが迫力満点でリアリティあふれる割にはご都合主義だなーと思いますが、ハッピーエンドは好きなのでいいです。





郁とデートの約束をし、ついには図書館の大勢の人の目に付く場所で頭を撫でていく堂上。仕事中人前でいちゃつくな、そこw

きっと小牧あたりが目撃してて、爽やかな笑顔を浮かべながらつついてくるに違いない。



一番最後にカミツレとティーカップの、二人が行ったんだなあとわかるカットが入ってて頬がゆるみました。どんなデートだったかは想像にお任せ、という感じですね。

恐らくもうないと思いますが、このキャストでもっと多くの図書館戦争を楽しみたいものです。