ももうまし

ハッピーエンド至上主義

遙かなる時空の中で3 弁慶感想



武蔵坊弁慶


見た目   ★★★★★★
性格    ★★★★★☆
声     ★★★★★☆
糖度    ★★☆☆☆☆
シナリオ  ★★★★★★


熊野はわたし的イケメンの名産地。


ネタバレ注意!!!!






ただものではないだろうと思っていたら『 元ヤンです 』と言われれて妙にしっくりきました。
口を開けば息を吐くように甘いセリフが出てくる弁慶。神子もヒノエ相手にはあしらうこともあったけど弁慶相手だと素直に顔を赤らめることが多くて乙女度が上がってた気が。
弁慶の女性の扱いについては天然ではなくヒノエ同様 確信犯 というところがまたいい味を出している。ヒノエとの妙な共通点ににやっとします。


一貫して腹の底が見えないけど基本的にはいつも本音言ってたと思います。はぐらかしていると言われればその通りだけど、本人が言うほど嘘つきじゃないと思う。そして望美も傷付いてないですよ。むしろそう思って傷付いてたのは弁慶だったんじゃないか。

戦を終わらせることを第一にしてきた非常な行いについては、理解できなくもないので難しいところです。
目的の為に何を切り捨てるかをはっきりと区別しているのは、 綺麗事並べられるよりむしろ好感が持てます
戦に関係のない人々の救いと、戦のただ中に身を置く武士の命とを天秤にかけて、弁慶は前者をとったって話です。やるからには徹底的にやり、後悔もしない。葛藤もあったと思うけど、選んだ道への覚悟の強さを感じます。ただまあやっぱり、九郎だけでも相談できていればまた違ったのかなとも思うけど。


『誰も犠牲にしない それは幼子のように儚い願いです。でも、だからこそ・・・慈しみ、守りたい。』

弁慶だって考えなかった願いではないはず。
だけど純真でいられなかった自分に対し、望美はどこまでも純真で、その心に憧れすら抱くような特別なものが生まれたんじゃないかと思います。


終わった直後の公開告白には お前そんなに好きだったか? という疑問と唐突感があったけど、隙を与えず手を打つところが本当ぬかりないしその 男らしさにやられました 、はい。台詞の黒さと謙虚さの配分が絶妙で この男一体どこまで計算しているのか まんまと術中にはまる自分がいる怖い。そして弁慶の告白に『私もです』と満面の笑みで答えた望美を、 この時譲はどんな気持ちで見ていたのか と別の意味でも怖かった。この先望美が別の男と結ばれる度に譲が頭をよぎるんだろうなあ怖い


恋愛エンドではなかなかの平穏な暮らしをしているようでした。ただ、『罪の意識はない』とか望美の独白とは言えあまりにもお気楽すぎるような。
元凶が弁慶(と湛快)で、その償いの為に払った多くの犠牲の上に成り立ったものだということを、もう少し心にとめる描写があってもよかったと思う。

そういう意味で十六夜エンドの弁慶は釈然としません。荒む京を憂いて薬を配ることを『やめられないんです』と語った弁慶が、戦が終わったからってあの世界を捨てて望美を選ぶことに疑問を感じます。



弁慶はこれまでやってきた中では敦盛の次に好きなキャラクターでした。性格もだけど、見た目が好み。長い後ろ髪を下の方でひとつにまとめる髪型がツボです。



あとどうでもいいですが弁慶ルートでいいと思った神子二つ。

行宮で弁慶を狙った矢を『危ない!』と 剣で打ち払ったイケメンすぎる神子 と、『君は本当にいけない人ですね、いつも僕を困らせて』と甘いフェイス攻撃を繰り出す弁慶に『 弁慶さんが勝手なんです 』と見事なカウンターを決めた神子。

望美はもっと文句を言ってやってもいいと思うよ。