楚神ウリエ(cv.近藤隆)
見た目 ★★★★★✩
性格 ★★★★★✩
声 ★★★★★★
糖度 ★★★★★✩
シナリオ ★★★★★✩
なにこの
母性本能くすぐられる子…
まずざっくりネタバレ無しの感想です。
ウリエルートすべてのエンディングを終えました。
しょっぱなからこんなに満足度が高くていいのかって、なぜか不安になってきている…。
イラストは綺麗だし、ダミヘのおかげで相手の動きが感じられてより悶えるし、シナリオも○。まだウリエしかコンプしてませんが、作品から製作者の愛が感じられていいな~という印象です。
それでウリエはというと、物腰柔らかく紳士的なのはいいですが、特技が誘惑ときて、女の子を「蝶々」と呼び、さらに薔薇と鞭(笑)なので、これでもかってくらい胡散臭いですね。
リツカのことももちろん甘やかしてくれるので序盤から甘いシーンが多めですが、底の読めない感じがアクマらしくて面白かったです。アクマらしい、というか、これはウリエ自身の性格もあるんでしょうけど。
本性を晒した瞬間のゾクッとする感じは最高でした。近藤さんの演技、すごい。
そんな彼の生い立ちは見事に王道なもので、良くも悪くも先が読める。王道なのは嫌いじゃなくむしろ好きで、リツカとの距離が縮まっていく展開は期待通りのものがきてニヤニヤできました。
そして、意外にもあのメンツでは一番子どもっぽいんじゃなかろうか。私はそういうタイプはだいたい苦手ですが、ウリエには母性本能がくすぐられます…。
アニメでもおなじみダンスシーンではスチル付きなんですが、そこまでいくとアニメでは見向きもされなかった三バカ(これはウリエルートなのでウリエですが)の見せ場に「あぁそうこれだよ!!これが見たかったんだよ~!!」と思わず感動してしまいました。報われてよかったね…なんて、まるで母親のような気分…(笑)
その後残り2章となったところでヒトかアクマかシナリオが分岐し、直前でそれぞれのエンディングも分岐します。もっとがっつり分かれていくものだと思っていたから、埋めるのは案外楽かもしれません。
ただ、やっぱりエンドの片方はBADなので、見るのがつらい…。流血多いし。
それでも、スチルが1枚あって、BADだからこその悔しさとか悲しみがちゃんと描かれているので、よっぽど苦手でなければ見た方がいい…と思います。
ではでは、以下からがっつりネタバレしていくので注意してください。そして長いです。
いやぁ、本当にかまってちゃんでしたね(笑)
ことあるごとに「ああ、それとも嫉妬?」って挑発してくるのわかりやすすぎかw
レムのことが羨ましくて憧れなんだろうなっていうのが見え見えで、満たされない気持ちに苛立ってるのが可愛かったです。
リツカの拒絶はスカッとしました。そしてどうしたら本当にものにできるのか?どうしたら?って苦悩するウリエの姿にテンションが上がりました(笑)今までリツカを欺いてきた分もっと悩め!泥沼に沈むといい!(クズ)
ウリエの飢餓感は、愛されなかった生い立ちが深く関係しています。本当の愛を知らないんですね。求めては捕まえ、偽物だということがわからずに満たされないからまた求める、悪循環のまま育ってきてしまったウリエ。愉快だと言い聞かせていないと均衡が保てないなんとも悲しい人でした。
「この気持ちが満たされるまで…相手をしてよ」
いつもの取り巻きにこぼした本音。切なげで胸を締め付けられました。
本当のウリエを理解したいと正面からぶつかるリツカ。そんな彼女に心揺さぶられ想いを自覚し始めたウリエ。互いにゆっくりと惹かれていく中、夢の中でならいいよね?ってリツカに迫るウリエのヘタレ感が絶妙にいいです。
一歩踏み込んだと思いきや、距離を測りかねるもどかしさもおいしいw
ダンスパーティーでレムがキングになったのに「なんで!?」てなりましたが、我慢ならなくなったウリエがリツカをさらっていく展開がこれまたおいしくて、単純にウリエが王冠を当てるよりよかったと思います。
そしてダンスシーン、スチルがとても綺麗でした。エスコートするウリエの声の優しげなこと…。
リツカへの想いを口にするウリエの、満を持しての告白。
「僕が君を放したくないのは、ただ…君にーー。
…愛して欲しいからだ。」
愛して欲しいからだ。
(白目)
聞きました??
愛しているからだ、じゃなく、
そばにいて欲しいからだ、でもなく、
愛して欲しいからだ、ですよ。
「僕を…好きになってくれませんか。
君を、愛しているんだ。」
ずるい、と思いました。いい意味で。
この自信のなさ。ここまできて相手を伺うかのようなこの告白。
好きな人からの愛を受けることができなかったこのアクマの、本当の願い…。
自分は愛して欲しかったんだと自覚できたウリエが愛しく感じます(T_T)
ウリエルートやってみて、一番好きなのはこのシーンです。
本当に、近藤さんの演技や一瞬止まるBGMなどの演出が素晴らしくクリーンヒットしました(笑)
ではこの先分岐しますので、エンド別に書きます。一応見た順です。
<アクマ1>
レムが優しいなと思い、リンドは本当に不憫だなと思いましたww
思い出の場所を必死で巡るウリエは痛々しかったですが、せめてリンドには会わせてあげようよ…ってちょっとモヤモヤしました。
アクマ化のためのエロ展開には驚きましたが、これ、もしかしてみんなこうなの…?
<アクマ2>
好感度が低いと家に直行でした。でもリンドには会わせないウリエ。
指切りとか、ウリエが細かいことまでちゃんと覚えてて切なくなりました。
激昂したウリエにさくっとやられたネスタには拍子抜けです。
リツカの遺体に向かって「すねてるの…?機嫌なおして…返事してよ。…たくさん、褒めてよ。」ってウワアアアアアアアアアアアアアア
なんだか、小さい頃のウリエが垣間見えるようなセリフです…。
<ヒト2>
リアルに泣いた。
ヒトルートはネスタ空気でした…。だからこその悔しさがはんぱない。どうしてこうなった。どうしてこうなった…。死に際のウリエが眠るリツカに縋って、「ねぇ僕頑張っただろう?」って言うタッチボイス…。ヒェェアクマ2といいもう悲しすぎる。
目覚めようとしないリツカにも涙腺崩壊しました。
ペンダント持ってたのにウリエには発動しなかったっていうエピよかったです。
<ヒト1>
ウリエたちを見逃したレムの処遇が死なんじゃないかと心配でならなかったけど(だってウリエがリツカを手に入れた時点で父上激怒りだった)、その後普通に将棋さしてて笑った。
ウリエ的にはどうなのか微妙だけど、リツカもリツカの家族にとってもこのエンドが一番幸せなんじゃないかと思いました。
BADで泣かされた後のHAPPYスチル、身にしみましたヽ(;▽;)ノウリエの満面の笑み!あぁよかった!
ちょいちょいつっこみどころはありましたが、十分楽しめました!
しつこいようですが近藤さんの演技がよかった。取り繕っている時や、本当のことを言っている時の声色の変え方、些細な違いですが、これなくしてウリエというキャラクターは完成しなかったと思います…。
さて、次はシキいきます!