ももうまし

ハッピーエンド至上主義

追記あり/喧嘩番長乙女 ネタバレ無し総評

喧嘩番長乙女のネタバレ無し総評です。
購入前の参考にどうぞ。

✱攻略前気になるキャラ
 金春>斗々丸>未良子>鳳凰、吉良

✱攻略後好きなキャラ
 斗々丸≧未良子、吉良、金春≧鳳凰


 システム

・〇 目パチ、口パク、アイキャッチ、主人公の顔表示、デフォルト名呼び
ミニゲーム→メンチ顔・タンカ選択、喧嘩バトル(ボタン押しゲー)
・喧嘩バトルのスキップはほぼ不可(負けても勝ったことにする選択肢が出るのでゲームオーバーにはならない)


 シナリオ・主人公

・4月〜8月までが共通シナリオ、9月〜3月までが個別シナリオ
・マップに表示された目当てのキャラのイベントを拾いつつ高感度を上げていくと分岐
・必須ミッション有り。満たさないとバッドエンド
・個別は主人公の漢度が高いと友情ルート乙女度が高いと恋愛ルートに分岐
ストーリー:腕っぷしを買われ、双子の兄の身代わりとして不良男子校に無理矢理通わされることになった主人公。友情を育むも良し、恋愛に発展させるも良し(BLではない)、拳と拳でヤンキーたちと語り合います。
主人公:素直でお人好しで真面目。健気な性格は可愛いが、普通の女子と違って脳筋。興味があるのはアイドルのライブよりもプロレスの試合。いろんな格闘技をやっていて大の男も難なく倒せる実力の持ち主。


 イラスト・音楽

・イラスト:崩れはなく綺麗だけど、スチルは微糖
・音楽:熱くてかっこいいものが多い。挿入歌は特にテンションが上がる
・フルコンプすると通常のエンディングに続けて特別エンディングが流れる


 プレイ時間

共通は初回7、8時間程。個別は3、4時間程。
喧嘩バトルがスキップできないので、だるい。そんな時に⇒【喧嘩番長乙女】飛ばせない喧嘩バトルをなるべく楽しむ への記事


 こんな人におすすめ

・拳と拳で絆を深めたい
・熱い友情、青春を謳歌したい
・甘さ控えめが良い
・ファンタジー要素無しの現代学園ものが良い
・ハッピーエンドが好き
・ヤンキーたちと楽しく戯れたい
・最強主人公


 攻略について


鳳凰は規制あり。全キャラクターの恋愛か友情どちらかのエンドクリアで開放。
・ちなみに鳳凰のみエンドの種類が変則的。
甘さがあるのは吉良、未良子、鳳凰(個人的には未良子>吉良>鳳凰で甘いけど、これは好みで左右されるかも)
仲間内でワイワイ熱血的なのは斗々丸、金春。


誰からやってもいいと思います。
2年生の吉良と未良子は少し癖があるので、同級生の斗々丸か金春から始めると世界観が掴みやすいかも。
恋愛エンドの後に友情エンドをやると、人によってはモヤるかも。(特に吉良)


私の攻略順は
金春(恋愛・友情)→吉良(友情・恋愛)→未良子(友情・恋愛)→斗々丸友情→鳳凰(バッド・恋愛)→斗々丸恋愛 です。


・ある程度同時攻略が可能。
・周回でのセリフ追加は無し。
・未良子と鳳凰の登場までは全員均等にイベントを拾って好感度を上げ、セーブを取っておくと後々楽。
・モブとの会話は、選択する前にマップ上でクイックセーブ→会話する→終わったらロード→お目当てのメインキャラ選択してそのまま進める、でちゃんとシーン回収されるのでこの方法をおすすめ。
・ミッション無視で月ごとにバッドエンド(と言ってもギャグ寄り)があるので、回収したいならミッションが出るごとにセーブを取っておくと楽。
・漢度と乙女度は多少偏ったまま個別入りしても、すぐ友情or恋愛分岐するわけじゃないので調整は可能。


 総評

面白かったです、喧嘩番長乙女。なんだか学生に戻りたくなりました。

このゲームに目をつけたのは主人公のメンチ顔とタンカバトルに興味をそそられたのがきっかけで、それからサブキャラ・坂口(cv:近藤隆)のサンプルボイス3を聴いて、購入を決めました(笑)
私のように坂口のキャラに衝撃が走った方なら、本編間違いなく楽しめると思います。


男装ものの鉄板、男同士(だと思い込んでる時)の葛藤や、女だとわかった後のリアクション、そんなところをこの乙女ゲームに期待していて、ぶっちゃけ友情面は全然求めてませんでした。だって、私がやりたいのは乙女ゲームだもの。
期待してた部分は見事にツボったし、友達として絆を深めあってからの恋なので過程は丁寧なんですが、イチャイチャまではしてくれないので、本当に微糖です

一番最初に金春をクリアした時点ではあまりの微糖っぷりが惜しくて残念でしたが、吉良や未良子、鳳凰は普通の乙女ゲーの糖度だと思ったので、ひとり攻略して甘くないからと投げ出すのはもったいないと思います。

斗々丸も微糖ですが、周回してるうちにサブキャラからモブキャラまで愛着が湧いていて、みんなとの学園生活や青春が楽しくなってて、気付けばこの恋愛より友情重視のストーリーでも燃えてる自分がいました。乙女ゲームがやりたいと思って買ったけど、彼らの拳を眺めているのも悪くないな、と思い直すくらい、私は獅子吼ヤンキーのノリに影響されたようです。


不満なのはシステム面くらいで、ストーリーは感情の起伏のバランスがちょうど良かったです。泣きはしませんでしたが、ウルッとする家族愛も見られました。
作品の特徴として、仲がこじれてもうじうじしすぎず、結局拳で語り合うのが回りくどくなくて好みでした。でも、ロマンチックな甘さや展開が好きな方には向かないかもしれません。


素手のタイマンなら恐らく作中最強の主人公、強さには理由があるのでそれなりに納得できます。それにどんな状況でも無敗というわけではなく、そこまで非現実的には思いませんでした。男装しててもにじみ出る女の子らしさが可愛いと思います。


甘さが控えめだったので、恋愛エンドの後日談があるとよかったです。ほしいと思えるぐらいには萌えましたし、ぜひぜひ続編かファンディスクを。期待しています。



あと気になる方は気になる「BL表現はないか?」という部分ですが、BLが苦手な私が楽しめたので心配することはないと思います。

ちなみに私の許容範囲としては、
・実は女なのに男という認識でドキッとして葛藤する→OK、受け入れてしまう(男でもいいと思う)→NG
・男装してても女だと認識していればラブシーンOK
・女だと疑ってる場合の触れ合い→OK
・男同士の過剰な触れ合い→NG

未良子の一部シーンだけヒヤッとしましたが、他は大丈夫でした。
男装状態でのキススチルはあります。

※追記
"ひかる"の存在をうっかり忘れていました。彼のミーハー的言動は注意。未良子の追っかけで、結構マジです。ひかるが女装をしている(中身も乙女化している)、主人公の恋の邪魔はしていない、未良子がひかるを相手にしていない、このあたりで許容できれば大丈夫だと思います。



主人公の双子の兄、ひかるはかなり我が強く身勝手さが目立ちます。でも、ルートによってはシスコンしてたり叱られたり、やっていると印象が変わっていくキャラクターだと思います。ひかるについては他でうんうんと頷かせていただいた感想ブログ様がありましたので、ここでは差し控えます。



なんだかんだトロコンするまで楽しめたので、もしアニメ化されたら全力で喜びます。喧嘩シーンが多いだけに、OPのように動く彼らを見てみたいです。これだけ友情に熱いテーマなら、普通の乙女ゲーのアニメ化より安心して観ていられそうだなと思います。



喧嘩番長乙女乙女ゲームですが、友情8割、恋愛2割と思うのが吉です。
シリアスものに疲れた時とか、熱い青春したい!と思った時に手に取ってみてはいかがでしょうか♪