ホームズJr(cv:鈴木千尋)
見た目 ★★★★★☆
性格 ★★★★★☆
声 ★★★★★☆
糖度 ★★★☆☆☆
シナリオ ★★★★★☆
誰にでも思ったことはズバッと言い、しかも上から目線なホームズ。
最初はナニクソッって思いましたが、これがエンディングを迎えるころには裏に隠れた感情がわかるようになってきて、失礼なことを言われてても「素直じゃないなぁニヤニヤ」としてる自分がいたりw
過ごす時間が増えれば増えるほど、可愛く思えてくるのがホームズの魅力です。
ホームズは自分が意見している時は口を挟まれたくないのか、まくしたてるようにしゃべるのが特徴的。
クールそうでいて若干余裕がないというか、自分を認めてほしくて必死な子供っぽい面が意外でした。
頭の良さに目が行きがちですが、まだまだひよっこな17歳だったりします。
しかしワトソンや主人公を通じて、そして事件に巻き込まれていくことで一回り成長します。主人公をめぐる闘い、友情が、メインヒーローらしい展開でした。
ちなみに主人公は、相変わらず無鉄砲なところが目につきましたが...今回は周りが釘をさすのが早かったり、協力を仰いだりしていたのでストレスなかったです(^^)
以下ネタバレ注意!
「霧の中を無闇に動き回るなと...あれほど言っただろう...!」
ありがとう、ホームズ!(笑)
そのセリフ待ってた(^O^;)
ワトソンルートでモヤモヤしてたものがスカッとしました。
ホームズは思ったことをズバズバ言うくせに、弱音は絶対吐かないひねくれ者。
そんな彼が、顔も見えないくらい深い霧の中で、父親への思いを打ち明けるシーンが印象に残ってます。霧が濃くて、あの流れで、相手がエミリーで...っていう条件下じゃないと話してくれなかったんじゃないかと、なんとなく思うんですよね。
ホームズは見かけよりもずっと普通にいろんなことを抱えていて、悩んで、もがいていました。わからないことだってあるし、不器用だけど思いやりの気持ちだってある。そういう未熟な部分が年相応で、だからこそどう成長していくのかなと、続きが楽しみになりました。
ひとりでなんでもこなすことだけが立派ではない。
弱さを認めることも勇気であり、人に頼ることも強さである。
プライドが高いホームズがそれを受け入れるのには時間がかかったけど、周りを通じて学んでいって、ついには力を貸してほしいとクラスメイトに頭を下げるまでに至ったのは、なんだか私親みたいな気分で見ていて(笑)
父親にも向き合えたようだし、こういう成長物語って晴れやかな気分にさせてくれるから好きです。
そしてそして萌え転がったのが、名前を呼びあったシーンv
「ミス・ホワイトリー」と言っても反応を示さないから、「エミリー」と呼んでみたホームズ。
それに驚いたエミリーが「今私の名前を?」と聞くと「呼んでない」と照れくさそうにそっぽを向いてしまいます。
そんなホームズに思わず「エルロック」とつぶやいたエミリーと、視線をさまよわせていたホームズの目が、一瞬あう。
か......
可愛い!!!(ノ*>∀<)ノ!
ちょっと記憶があやふやですが、エミリーがホームズのことをエルロックと呼んだのはこれが最初で最後だったような...。
この後、寒空の下震えるエミリーにホームズが手袋を貸してあげるんだけど、喜ぶ彼女を見つめるホームズのスチルの表情がまた、よくて...!
普段はキリッとしてるのに、こういうのも何ですが気が抜けているというか、あどけない感じ。差分で驚いたり拗ねたり変化していくのがも〜〜可愛いね!(笑)
屋上での告白シーンは焦らして焦らしてやっとな展開。焦らされるのはホームズに限らずですがw
いつもは余計なことまでしゃべるくせに、動くな、逃げるな、と簡潔に拘束された時のドキッと感!
ものすごくいいところでジャクリーンの邪魔が入って間が抜けましたが、これ、以前エミリーがルパンに連れ去られた時と似ています。
あの時はロンドン塔の最上階で、ホームズとワトソンがルパンと闘う中、カラスを追い払おうとしたエミリーが窓から落下...という状況でしたが、
ホームズは、ルパンを捕まえること...探偵としてのプライドとエミリーの命を秤にかけて、とっさに迷ってしまいました。結果彼女は奪われルパンにも逃げられることに。
でも今回は、ホームズの指輪を持ったジャクリーン...探偵としての誇りより、まっすぐにエミリーを取りました。
いざという時、大切なものを失わないために優先すべきは何か?
ホームズの成長がわかる演出でした。
ワトソンにはやっぱり申し訳なさが残るけど、ふたりの恋にお節介焼いて野次馬するみんなには笑いました。
うんうん、わかるよ、だって気になるよね(ノ∀`*)♪笑
あの後きっと、エミリーをかけたペンデルトンVSホームズの皮肉大会が繰り広げられたんじゃないかと思うと、とっても気になるところですw