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ももうまし

ハッピーエンド至上主義。主に乙女ゲーム感想 ネタバレにご注意ください

絶対迷宮グリム 夢魔感想

夢魔(cv:藤原祐規)


見た目  ★★★★☆☆
性格   ★★★★★☆
声    ★★★★★★
糖度   ★★☆☆☆☆
シナリオ ★★★★★☆


どのルートでも主人公に執着してくる夢魔。その理由が明かされます。
もう本当~にイタズラっ子です(笑)
正体がわかれば、納得の性格。そして憎めない。
素直じゃないけど思いやりの心もあって可愛いです。

夢魔は強がってもいるけど、自分の存在や孤独をいくらか受け入れているようです。距離の縮め方が難しくて、あれは主人公じゃないと懐かなかっただろうなぁ...と思います。その関係性に萌えますv

夢魔ルートは泣けるっていう評判だったので身構えながらエンディングを迎えましたが...うん、ですよね
最終的に、あぁそれならよかったわ、ということが起きたので、個人的には悲しいばかりのお話でもなかったです。


そして声を担当されている藤原さん、グリムでも素敵!
声色で夢魔の豊かな表情が浮かんできます。
狐の声もあてていて、オドオドしたしゃべりと、夢魔の我の強いしゃべりとで聞き比べるのも楽しいです。



以下ネタバレ注意!!










夢魔の正体

ヘンリエッタが拾ってきた子猫のアルでした。

この回想シーンが切なくて..。幸せを壊したくなくて夢を食べるのを我慢して、このまま飢えてもいいとすら思った夢魔。でもヤーコプにバレた直後追い出されちゃいます。家族として看取られることも許されなくて、自分がみじめでちっぽけな魔物だと感じた夢魔が、どこまでも可哀想です。
でもヤーコプも家を守ろうとしただけなので、誰も悪くないんですよね。



●空腹と、満たされる心

ヘンリエッタが負傷した夢魔にスープを作って(強制的に)食べさせるんですが、 一口でむせて「盛大にまずい」って言われます(笑)
でも全部食べきって「思ったよりは美味かった」って笑ってくれる夢魔の優しさ
お腹は膨れないけど、昔飲んだミルクのように、幸福を感じて心が満たされたのかなって思います。こういう何気ないやりとりがすごく好きです。



●「眠れぬ姫と月の王子様」

昔、ヘンリエッタと一緒に読んだおとぎ話。
自ら夢の住人となって、皆に忘れられても姫を助けた月の王子に、夢魔は憧れました。

夢魔の部屋は、絵本の挿絵にあった月の王子の部屋に似ています。似せたんですよね。SADルートで家具自慢してたのはそういうことだった。可愛いよ夢魔

月の王子の話を思い出したヘンリエッタは、「悲しい話だけど、想いが通じた二人は幸せだったと思う」と言いました。夢魔はこれに驚きました。
多分、昔のヘンリエッタはこの話を読んで悲しんだんだと思います。夢魔も、この話を「悲しい」と。だから、月の王子と同じことをしようとしている自分の目的をかたくなに黙っていたんだと思います。
ただ魔法書を奪って、何も言わず話をそらしていたのは、悲しませたくなかったからなのかな。
でもヘンリエッタがおとぎ話を「幸せ」だと言ったので、驚いてから、「魔法書は返さないよ」と急に胸の内を話しだしたのだと思います。



夢魔の目的

夢魔はグリム家が好きでした。
5年前、ヘンリエッタとルーイを眠らせたのは兄たちがハーナウを壊滅させるのを見せたくなかったから。兄たちはヘンリエッタたちを「死んだ」と思っていたみたいなので、これは誰の命令でもなく、夢魔自身の意思でやったことじゃないかと思います。...多分。少なからず魔女ルートでは。

目覚めた後、隙あらば夢の世界へ誘おうとしていたのも現実から目を背けさせるため。そして理想の家族が壊れるのを見たくなかったからなんでしょう。

思い出してもらうついでに力を奪ったのは、ほんのイタズラ心かなぁ。
魔女ルートの夢幻伯爵は、正直何がしたかったのか謎。ですが、魔王ルートで「アンタや、アンタに近付く男にイラついた」って言っていたあたり、嫉妬のあまり...ってことかと(^^;)
まぁ、元来猫ですから。やりすぎちゃったテヘ☆くらいの感覚じゃないでしょうか(笑)
強引な手口や乱暴なふるまいですが、根本は大好きで守りたいという思いからの行動だと思います。



●王子様に憧れた孤独な夢魔

「王子になれたかな?」ってセリフ。悲しいよ~。
夢って、私の間隔になりますが、覚えているのが難しいものです。よほど印象的でも覚えていられるのはほんの部分的だったり。その夢の住人であるのが夢魔、なんですよね。だから、夢が覚めたら忘れてしまうだろうっていう現実がつらいなと思いました。孤独だった夢魔が報われるのは覚えていてあげることくらいなのに、それすらできないのかと。

一方で、ヘンリエッタが泣いてすがるほど、夢魔にとっては満たされたんじゃないかとも思いました。



●二人の境界線

夢魔と一緒にいたくて境界線を越えようとするヘンリエッタ

おとぎ話のように、「想いあっていればどうなっても幸せ」だと感じるヘンリエッタに対して、やっぱりそんなのは「悲しい結末」だと思う夢魔。私はこの違いがいいなぁと思いました。
わざわざ夢で再会させたんだからここで心中するエンドもありえたけど、夢魔はそれを嫌がりました。
おとぎ話の王子は最後にバケモノになったけど、王子に憧れたバケモノの夢魔は、最後に王子になれたんだなぁ。




夢魔は魔法書に宿りました。
死んだのか死んでないのかよくわからない扱い(苦笑)
現実でまた会えるかどうかが、私にとっての悲恋かそうでないかの線なので、この結末はそれほど悲しくないです。うん、よかった。
というか夢魔に関しては恋愛、っていうか、飼い主とペットの関係が好きですw


夢魔ルートは短かったですが、過去に接点があったのと他のルートでも毎回絡んでくるので、楽しめました。
あらかじめ聴いてたキャラソンで期待した通りのシナリオだったのもよかった。しいていうなら、スチルが少ない。

「小さな頃お腹のすいた子猫のころは~♪」の「子猫」は、まさにそのままだったという。比喩だと思ってた(笑)
あとラプンツェルルートのとあるシーンで出る、あれ...夢魔ですよねww...「月の王子」ではなくw


そんなこんなで、呼び出しても言うこと聞かなさそうな夢魔の、DC版の後日談?も気になります!v