ももうまし

ハッピーエンド至上主義

断罪のマリア ~ラ・カンパネラ~ ネタバレ無し総評


断罪のマリア ~ラ・カンパネラ~ のネタバレ無し総評です。
購入前の参考にどうぞ。

断罪のマリア la Campanella (通常版)

断罪のマリア la Campanella (通常版)


✱攻略前気になるキャラ
 ウリエル>クラウス>日和>宗像>その他

✱攻略後好きなキャラ
 ウリエル≧クラウス>イルミナ、ジード>日和>宗像
>ヴェガ>水鏡>ジョーカー、キリト>ダークネス>ファーザー


 システム

・× 目パチ、口パク、アイキャッチ
・〇 主人公のボイス、顔、立ち絵、デフォルト名(洗礼名)呼び
・選択肢に時間制限あり
・選択肢スキップあり


 シナリオ・主人公

金太郎飴
・シナリオは天使ルート、天使ルートから分岐する結社ルート、悪魔ルートの三通り。
・全てのキャラクリアでシナリオが2つ(グランドエンドとおまけ)解放。
ストーリー:現代、悪魔が人間に害をなす世界。日本のエクソシストが存在する聖バルビナ学園に、法王庁から派遣された悪魔憑きの主人公がやってくる。彼女は祖母の代から続く呪いを解く手がかりを探す為、悪魔ウリエルと共に、学園に通う仲間達と戦いに挑んでゆく…。戦闘メイン、日常ギャグあり、過酷な現実に命がけで立ち向かう、少年少女の物語。
主人公:洗礼名はマリア(固定)。14歳の万聖節までに死ぬ呪いを解く為なら、多少無謀でも戦いに身を投じます。エクソシストでありながら悪魔ウリエルとは家族のような信頼関係で、彼がどんな戦い方をしても口出しはしません。悪魔憑きの為周囲と馴染めなくても、気丈で気遣いのできる優しい女の子です。


 イラスト・音楽

・イラスト:スチルは絵柄が定まらず、癖あり。塗りは綺麗。召還時の演出あり、立ち絵が豊富でスチル差分も多く、全体的には満足。
・音楽:BGMがどれも素晴らしい。キャラソンのインストVer.あり。


 プレイ時間

一区切り(1章分)につき10〜20分で初回10時間程度。(ボイス飛ばし気味)
金太郎飴なので、二週目以降は2・3時間程。
結社ルートは更に短いので、30分~1時間程。


 こんな人におすすめ

・現代学園ファンタジー
・天使・悪魔・宗教的
・現実的で暗め(ギャグもあり)
・戦闘メイン
・甘さ控えめ
・攻略人数12人
・悪魔と少女


 攻略について

<シナリオ特徴>

甘め → 宗像>クラウス>ウリエル
痛々しい、闇が深い → 日和、キリト、水鏡
イルミナのネタバレあり → ヴェガ、ウリエルルート
ハッピーエンドでもあまり救われてる感がしない → 日和、ジョーカー、ファーザー

特に制限はありませんが、個人的には、天使→結社→悪魔と、ルートごとに一気に攻めた方が楽でした。金太郎飴なので、続けてやった方が分岐の仕方も記憶しやすいでしょう。全攻略する気が起きなければ好きなキャラからやりましょう。何度も言いますが金太郎飴なので。
甘いのを残しておきたいなら宗像は後に。
イルミナはヴェガとウリエルより前に。
ウリエルは最後がオススメです。


<その他>

・狙ったキャラに向かうのは簡単ですが、狙ったエンドに向かうのは難しいです。攻略サイトを参考にするとストレスが減ると思います。
・本人ルートで疑問な事が別のルートで補完されたりします。
全員クリアするとエクストラにて特別編がプレイできます。謎だった過去などが明かされ、本当の意味で完結となります。
・一番最後に解放されるおまけシナリオが爆笑なので、ぜひそこまでやって頂きたい(笑)


私の攻略順は
日和→水鏡→キリト→宗像→イルミナ→ジョーカー→ジード→ファーザー→ヴェガ→クラウス→ダークネス→ウリエルです。



 総評

まずはじめに、私がプレイしたのはPC版の残酷描写や問題のセリフがカットされた、PSP版です。元々の”断罪のマリア”という作品、キャラの持ち味は感じきれていない評価である事をご了承下さい。


同じ会社のミステリアからハマり、同じ声優が出ているというだけで、癖のあるグリム、更に人を選ぶ断マリと、恐る恐るさかのぼる形でプレイしましたが、私、この断マリが一番好きです
前情報で酷評が多かったので本当に身構えたものの、数分でテンポの良さとキャラの個性にのめりこみました。宗教的で、悪魔も天使も共存するこの世界観は、現代でありながらとても独特ですが、主人公の目指すべきところが最初からはっきりしているのはとっつきやすいポイントだと思います。主人公に好感が持てるというのもとても大きいです。


キャラクターが多すぎてどんなタイプがいるのかもろくに見ずに買いましたが、主人公と悪魔ウリエルの関係性がどストライクで、めちゃめちゃ萌え転がりました少女と悪魔というワードに興味を惹かれる方には、ぜひオススメしたいです。
断罪のマリアは乙女ゲームですが、ウリエルが主役だと言っても過言では無いくらい、彼から始まって彼で終わる物語です。ウリエルで特筆すべきは声を担当されている平川大輔さんの熱演。一役でいろんな声のパターンが楽しめます。
ウリエルが気に入らなければあまり楽しめないかもしれませんが、もちろん、他のキャラだってとても個性的で魅力たっぷりです。その邪魔をしてくるわけではないのでご安心下さい。


残酷描写がカットされているとは言え、やっぱり痛々しいシーンや文字で読んでいても「ウエッ」となる表現はあります。グロ耐性があればこんなものか程度ですが、普段から流血とか生死に関わるものが苦手な方は辛いかもしれません。
一度読んでしまえば次からはバッサリ選択肢スキップできるので(便利だがロードは長い)、周回でゲッソリする事は無いでしょう。金太郎飴ストーリーも、この濃さと攻略人数の多さでは、むしろプラスに働く要素です。金太郎飴じゃなかったら、疲労感すごかったかも(^^;)


PC版で酷評されている程酷い作品だとは思いません。容赦ない現実とか全体的には暗さが勝りますが、僅差で明るさもあるゲームです。意外と日常ギャグも多く、シリアスとシリアスの合間にほのぼのさせてくれるので、敵味方共になんだかんだ愛着の湧くメンバーですw 特に、最後に解放されるおまけシナリオのぶっ飛びギャグには、お腹を抱えてこのゲームを締めくくらせてくれたもの。
救えないエンドも、ハッピーエンドが追加されている事によって、その良さを引き立ててくれていると思います。現実主義の方にも、ご都合主義の方にも、オススメしたい。


レビューでは悪い面ばかりが目立つ作品ですが、ちゃんと笑えるし萌えるよ!という事もお伝えします。

音楽も素晴らしいです。

年齢を感じさせないほど大人びている彼ら(後から中学生と知って驚いたくらい)ですが、それぞれが悲しみや後ろ暗い過去を抱えています。それでも、障害に立ち向かう強さがあります。残酷性より、彼らの覚悟や想いに注目して頂きたいなと思います。

恋愛メインでは無く熱いバトルもの。アクの強さは否定できませんが、一人クリアするごとに「よかったね…!!」という気持ちでいっぱいになります。昔のゲームですが、この記事で少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。