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ハッピーエンド至上主義

【舞台】うたプリ マスカレイドミラージュ 感想

 

こんにちは、けいです。

先日うたプリの舞台を観に行ってきたので感想です。

この記事は「素晴らしい!」と絶賛する内容ではありません。

そういったものを読みたい方は申し訳ないですがご期待に沿えないので、お戻りくださいませ。

 

また、結末美風藍に関する重大なネタバレを含みますのでご注意ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテコが終わった瞬間会場の皆さんがワァッと沸きたっていたので、良い舞台なのだと思います。

一緒に行った友人はDVDを予約していたし。

私がこんなにモヤモヤしたのは、きちんと割り切れなかったから;

ただのめんどくさいファン…(^^;)

 

 

 

 

 

演目は「マスカレイドミラージュ」。

2013年に発売されたドラマCDの内容を舞台化したもので、ちょっとややこしいんですが、ドラマCD時(2013)が初演、そして今回(2017)が再演、という設定になっています。

 

ですので、

初代主演キャストは寿嶺二、美風藍、四ノ宮那月

二代目主演キャストは染谷俊之太田基裕、田川大樹

 

…というわけで、うたプリの舞台化!といっても、俳優さんが演じるのは美風藍ではなく、美風藍から引き継いだ役の”アインザッツなんですね。

これは、公式が公表していたことです。

どうでもいいっちゃどうでもいいけど、個人的には重要な部分でした。

 

 

はぐらかしてもしょうがないのでキッパリ言います。

私は美風藍を蒼井翔太さん以外が演じるのは嫌でした。他のキャラもそう。(だからといって声優さんに舞台に立ってほしいわけじゃないけど)

多分、俳優ファンだって似た考えの方はいらっしゃるんじゃないかな。

 

でもアインザッツ2.5次元化するとなればむしろ興味が出てくるので、うまいこと考えたなぁー公式…と思いながら舞台のチケットを応募しました。

で、実際観劇してどうだったか?はっきり言って騙されたような気分でした…。 

 

公式でこれは美風藍ではありませんと言いながら、美風藍を思わせる個人設定をもりもり入れてくる脚本。

アインザッツに限ったことじゃありません。シーノもそう。

ただまぁ、シーノの二重人格は初演(ドラマCD)の時からあるし、まさか那月のいつものハプニングでああなったとも思えないので、最初から、あえて四ノ宮那月の個性をシーノに輸入したんじゃないかなーと考えたら別におかしくはないです。これは初回特典の台本を見ればわかるのかな?

そもそも初演の頃から原作キャラと役の性格もろかぶりだったんだから、性格に関しちゃ文句の言いようはないです。

 

私が一番「は?」ってなったのはアインザッツのオートマータ設定。

 

その設定なんでつけた?????????

 

 

もう、真顔でした。

レイジーが、倒れたアインザッツの手首をつかんで「脈がない!」って言った瞬間。

 

”記憶と人格の上書きを拒否した”、っていうアイネを思わせるようなセリフまでつけて、あれで「美風藍じゃないよ!」と言われてもどう見ても美風藍だよね??

中途半端なことした公式に腹が立ちました(--;;)

 

劇中、これはアインザッツだとわかっていても、ビジュアルは美風藍だし、ロボットだしで、原作でいえば博士の立ち位置であるジェルマンから暴力を受けるシーンや、「ボクは人形だ」「死にたい」の言葉をどう処理していいか戸惑いました。

頭を切り替えようとしても、役者さんがいい演技をするだけに…私は一体何を見に来たんだろう…と何度も思ってしまいました。

 

こんなことならせめてヘアメイク変えるとか、最初っから美風藍やりまーす!って宣言された方がよかった。

 

 

俳優の皆さん、パンフレットにも書かれていたけど、よく研究されてきたのが演技で伝わりました。

レイジーと嶺二のおちゃめな動き
シーノと那月のでっかい体でかわいい仕草(からの眼鏡オフのインパクト)

アインザッツは…太田さんは、むしろ美風藍は意識せずあくまでもアインザッツを演じられたように感じました。歌も蒼井さんに寄せるわけでなく、太田さん自身の上手さを武器にしているようで。床を引きずるほど長い衣装の裾を華麗に足でさばくのが…かっこよかった…。

うたプリ2.5次元自体は、いいなって思いました。言うほど抵抗はありませんでした。もしまた舞台化するのであれば、同じキャストにやって頂きたい。

 

 

演出に関しては

3階席で観ていて、床に映る照明がすごく綺麗でした。

舞台セットや衣装も豪華で、何より音楽が安定の本家!舞台版のアレンジ、ものすごく素敵。サントラほしい。オリジナル楽曲も好きです。

それから、脇役がみんなキャラ立ってて、特にジルコニアはいいとこ取りしてったと思います。

 


話が飛びますけど、オートマータ達がジェルマンを殺すシーンで、

アインザッツは「ジェルマンを呪いから解放するため」と言っていましたが、

個人的には、”間違えた”んじゃないかっていう解釈が皮肉で面白いなと思います。

序盤の方で、ジェルマン自身が彼らのことを

「宝石を盗めと言ったら本物だろうが偽物だろうがお構い無しに盗んでくる。命令に単純に従うことしか出来ないでくのぼう」と言っていたから、

つまり、殺す対象を間違えたんじゃないかなって。

 

我ながら夢がない。