ももうまし

ハッピーエンド至上主義

ピオフィオーレの晩鐘 最推しの楊を語る

 

楊(cv:岡本信彦)

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戦闘ポーズの右前腕がめちゃくちゃすき。

 

 

以下ネタバレ注意!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の心をつかむには、いくつかポイントがありました。

生きる意思と、思考力、それから楊を理解できるかどうか。

主人公の振る舞いひとつひとつにこれらが試されていて、ひとつ間違えようもんなら愛想つかされてゲームオーバー。

ベストとグッド、バッドへの分岐が、運やシステム的なものではなく、リリィの言動(プレイヤーの選択)で決まるところが面白いなと思いました。

しかも、楊さんてば始めに「思考を放棄するような真似をすれば、おまえに価値を見出さない」ってしっかりヒントを出してくれていて。さらに言うとちゃんとできたら「おまえは生存の可能性を高める努力を怠らなかった」って褒めてくれるし。←

楊との会話は常に駆け引きでした。私はいつも攻略情報を見させてもらいながら遊ぶけど、楊ルートはもったいないことをしたな…。記憶を消して自力でやってみたいです。(即死にそうw)

 

楊は残虐性の高い人で他ルートではドン引きレベルの暴れ方もするんですけど、自ルートでは胸キュンポイントがありますよね。これは勝手な想像ですが、楊がリリィとの恋愛で優しくなった…というよりは、楊が持つ丸い面を、リリィが知った…んじゃないかなと思っています。元々、信頼のおける仲間に対しては、楊が怒る一線を超えなければある程度は無下にしないし、それなりに好感を抱いているんじゃないかな。たまにリリィの頭を無造作に撫でる仕草や、双子に対しての態度でそんなふうに感じました。

 

バッドエンドの容赦の無さが本当に恐ろしくて好きです。

宿屋の夜での選択肢が決定的で、あそこでうっかり甘い思い違いをしたばっかりに…。今でこそあれが決定的だったってわかるけど、プレイ中はあのロマンチックなスチルとか特に「楊が変」「どうしちゃったの??」って疑惑しかなくて、最後の最後、楊に刺された時、「やっぱりーー!!!!!?」って叫びました。心の中で。殺されたショックよりも、合点がいった爽快感みたいなものの方が勝ったww

いやあ…うん…それでこそ楊だよね。ホッとするのもどうかと思うけど、恋愛ごときで変わることのない一貫したブレなさがとても気に入っています(ごときだなんて言葉が悪いけど)。彼は狂っているけど、きっと愛に狂うことはない。

 

そしてベストエンドがスレスレで成立していたことに感動を覚えます…。

麻薬とか、人身売買とか、リリィにとって嫌な事もたっっっくさん目にしてきたはずなのに、少しずつ楊という人間がわかってきて、認められて、求められて、倫理観が違うからこそ何を考えているのかもっと知りたくなる、そんな風にリリィが楊にハマっていく姿が、恋って理屈じゃないなぁと思うところでした。

それにしてもリリィって賢い…もし私だったら…最初から攻略情報見ちゃう時点で結末はお察し…ww

 

楊はリリィを投げ捨てる戦い方もものすごく好きですね…。文字にするとクズっぽいな。

乙女ゲーのヒーローといえば主人公を傷つけないよう遠ざけるとか主人公に気を取られて致命傷を負うとかよくあるので、二人分の生存率重視での捨て身タックルは清々しかったです。

一瞬リリィ危なかったけど、とっさに双子が助けてくれたのがまた信頼関係が見えてよかったな~。

 

岡本さんの演技も素晴らしかったです…!

低音ボイスで、戦闘シーンで声を張り上げる部分とか今までにない感じで耳が幸せでした。双子とかリリィを呼ぶときの「おぉい」っていうのがなんか好きですwwあと、本名ささやくところ。ショートストーリーの「悪くない」×2は笑ったww可愛いな~。

オルロックルートでの恍惚とした最期も印象的で、役者さんの演技の幅を知れた点も含めてすごく楽しかったです。

 

 

散々語ってまだ足りませんが、そろそろ終わります。

お付き合いいただきありがとうございました♪

 

 

☆豆知識☆

リーへの「饅頭49個差し入れ」

毒入り饅頭?この数字何だろう?と思ってぐぐってみたら、三国志演義が出てきました。川の氾濫を鎮めるために人の頭を49個流さなければならない。でもこれ以上死者を増やしたくないので、代わりに人の頭の形にした饅頭を流して治めた、という話になぞらえているようです。

つまり、これをリーに送るということは「調子乗ってんじゃねえぞ(#゚Д゚)」という意味があるんですね。へ~!