遙かなる時空の中で6 コハク感想
コハク
見た目 ★★★★★☆
性格 ★★★★★★
声 ★★★★★★
恋愛 ★★★★☆☆
感動 ★★★★★☆
可愛すぎか!
ネタバレ注意!!!!
コハクは癒し。
顔が可愛い、仕草が可愛い、話し方が可愛い、声が可愛い、性格も可愛い…もう存在が可愛い。
コハクは本当にどのルートでも癒されるしいい子だなって実感する。どっかのお館様と違ってね。(笑)
コハクの明るさと優しさは、梓もひしひしと身にしみているよう。
軟禁されても帝国軍に行っても、コハクはぶれずに梓の身の心配をしてくれるから救われる。
コハクには急に抱きつかれてもほっぺたくっついても嫌な気が全然しない。
わたしはこういう、人懐こくて誰にでも好かれる明るいキャラって地雷になることが多いけど、なんでかコハクはまったく憎めない。文字にするとこんなにあざといのに、それがあまり感じられない。愛しすぎる。
コハクは素直で嘘のつけない性格。
どんな状況でも周りの人や環境に常に感謝して、相手を思いやってる。
受けた恩に対しては義理堅いし、梓の様子を偵察しておいでっていうダリウスの意図もちゃんと理解してる。
すごく世渡り上手。
あと、話し方がすごく丁寧、というか、言葉遣いが綺麗。ルードとか秋兵とかとは違う、なんていうか…年相応にくだけてるけど、年不相応に上品?な感じのバランスが絶妙。
声優さんの演技も素敵。
こんな子ならみんなに愛されるのもわかるし黒龍がお願いきいちゃったのもわかる(笑)
記憶喪失で憑闇とか化物って言われるのに、こんなにマイペースに人懐こく振る舞えるなんてコハクはすごい子…。
それでもやっぱり、憑闇になってから多分初めて優しくされた梓のことは、女神さまって呼ぶほど嬉しかったんだね。
記憶探しを諦めたから、自分のことがわからないまま。どこにも行けないでいるのはコハクにとって良くない。ということでコハクの尻を叩く梓。
こんなに明るく優しいコハクが、誰にも愛されずに育ったわけないって思える梓がすごい。
さらに、嫌がるコハクに、みじめな生き方なんてひとつもないとか、今のコハクに出会わせてくれた過去に感謝とか、今も過去もまとめて尊いなんて言えちゃう梓って本当に女神さまだわ…。
こんな風に言われたら嬉しいよね~。汚い自分を知られて嫌われたくないって思ってたんだから、余計に。
その後無事に幸せだった頃の記憶を取り戻してすっきり。夢を追いかけようと前向きになるコハクだけど、自分というものを取り戻したことによって、今度は梓との距離が気になるように。
『おれの女神様』から『みんなの女神様』というようになる。
すごく好きだし独り占めしたいとか思っても、なにより梓が大事だから困らせたくなくて、謙虚に接しちゃうんだよね…。
祭りで、『ほ~ら、やっぱりみんなの女神さまじゃないか』って嫉妬してすねちゃうのがもう!好きなんだろ!素直になれよ!
なんだかんだあって憑闇になった経緯を思い出し倒れた時、ダリウスに全てを打ち明けられる。その後、夜中の森でキュウ助こと子狐と出会う。
子狐を抱きしめて寒いんだっていうコハクがつらそうで…へどがでるってセリフに今までにない感情がこもっててびっくり。
翌日?いつもの茶化した感じはなく梓に会いたかった、ぬくもりが欲しいと言って今度は梓を抱きしめるコハク。いいぞ、もっとやれ。あら?もういいの?あ、…そう…(残念)
コハクはいつもの感じに戻り写真を撮ろうと提案。近くにあればいつでも甘えられるから。
私は思い出じゃなくてすぐそばにいるのに……ほら!梓だって淋しがってるよー!コハクー!!
夜会へ行く途中のスチルが、好きだったりする。
スチルに秋兵もうつっているのがポイント高い。おまけでこのスチル見ると、『半分は嫉妬です!』って言うんだよねはい可愛い!!
真実を知ってるから軍の元にいる梓が心配。だけどそれはまだ話せない。目の前で秋兵に連れられる梓。もどかしいな!コハク!
蠱惑の森では、キュウ助やーい!って探すコハクに『…きゅう』って言う虎に笑った。虎って意外とノリいいよね。
珍しく人を気にかけて心配をしている虎優しい。
金も大事だが自分の身が一番大事だろという言葉は、お父さんのこと考えてるのかなーと思うとちょっと切ない。
コハクは、世の中には汚いものがたくさんあるって知った。それと同じくらい綺麗で守らなくちゃいけないものが、世にあふれてるってことも同時に気付いた。それは家族だったり、大切な人だったり…。
わたしは、コハクのこういうところが好き。記憶を取り戻した時も、辛いことだってたくさんあったろうに、自分のことを厄介者じゃなく果報者だよねって笑ったり。自分を不幸にしない性格だよね。優しくて明るい人柄が良く出てて、だからこそみんなに愛されるんだなと思う。
コハクルートは好きなシーンが本当にたくさんある。
独楽回しをせがむ女の子に、持ってないから歌を口ずさんであげるところ…優しい~。この時の、笑顔で歌うコハクと、隣で静かに聞く梓、手を叩いて喜ぶ女の子の影絵が好き。
梓には恋をして幸せになって欲しい。告白してもそれを押し付けない、謙虚なコハクと、その気持ちをしっかり汲み取る梓がもどかしい。なんでだよ~、わたしは二人で幸せになって欲しいよ…。
言っちゃったって頬をそめるコハク可愛すぎ。
最終戦での、全力で梓を守ってくれるスチルもおいしい。コハクかっこいいよ~。
命を救う代償に、すべて忘れてしまうっていう展開がベタベタですね。いじわるしないでよ黒龍。
そんなこんなで現代で再会したコハクと梓なんだけども、ひと月くらいはあの手この手試しても全く思い出してくれなかったらしい(笑)
思い出すきっかけになったのがあの歌っていうのがね、もうね。ですよねー!
ただし全部じゃなくて名前だけしかわからないみたい。ご都合主義なんだかそうじゃないんだか。
でも、この二人の物語が 梓がコハクの記憶を探すところから始まり、今度はコハクが梓の記憶を取り戻していこう ってところで終わる、全体の流れがすごく感動的で好き。
頼み込まれて呆れて願いを叶える黒龍優しいなって思うけど、それなら記憶も戻してあげてよって思わんでもない(笑)
しかし黒龍にさえ愛されるコハクはさすがとしか。
名前を思い出した梓に、もう一度呼んでとせがむ。呼ばれる度に嬉しそうな、幸せを噛み締めるようなコハクを見てると、今まで感じてたもどかしさが解消されていくような気がする。
名前だけでも覚えていて欲しいって、言ってたもんね。よかったねコハク…。
全てを思い出したわけじゃないけど、名前を呼ぶと何故か愛しいって涙を流す梓も、大丈夫、きっといつか思い出せるよ。
コハクは言うことやることがいちいち可愛いし癒される。
本人のルートは過去や憑闇のことで、どちらかというとシリアス気味で糖度は低い。あんまり恋愛してる気にはならなかったけど、応援したくなる。
いやはや、切なさの残る綺麗なお話だった。
有馬ルートでさえ勢いあまって梓に抱きつこうとするコハクも可愛かった、ごちそうさまです。