遙かなる時空の中で4 柊感想
柊
見た目 ★★★☆☆☆
性格 ★★★☆☆☆
声 ★★★★★★
恋愛過程 ★☆☆☆☆☆
シナリオ ★★★★★☆
『胡散臭い』と書いて『ひいらぎ』と読む。
ネタバレ注意!!!!
忍人のネタバレもあります。
最初からもう本当に終盤まで 何言ってんだかわからないお人だった。
好意を寄せてくれてはいるんだけど、壁を感じるんだよね。
こんなに天秤を傾けているのに いっこうに心を開いてくれない (笑)
いつもちょっと皮肉っているような言い回しで話す柊。浜辺で道臣と布都彦に喧嘩ふっかけた挙句『やれやれ 何故こんな話に?』とか言い出した時には そろそろげんこついれたろか と思いました。お前が言い出したんだよ、お前が。
今にして思えば、責められるばかりの一ノ姫と羽張彦を擁護したかっただけなのかもしれない。
柊は無難な道を選び、無難な答えを出し、
決まっていることには抗わず死でさえも受け入れる。
誰よりも諦めが早い。彼がこんな風なのは一応理由がありました。
星の一族の末裔。未来が見える。
過去に一ノ姫と羽張彦とともに運命に抗おうとするも虚しく惨敗。結局見たとおりの未来を迎えてしまった。悲しい結末を変えようとどんなに努力しても、大きな流れは変えられない。恐らくはそこから、希望を持てずに生きることしかできなくなったのかなと思います。
そうなってしまったのも仕方がないことだけど、それでも竹簡に書かれた歴史をなぞり規定伝承に何度も目を通しては何かを思う。その様は非常に切ないものです。
そんな彼とはイベントを経ても経ても全然距離が縮まらず、容赦なくぶったててくる死亡フラグ。
もうね、本人にその気がないんですよ。全く。
乙女ゲーやってるとは思えないほど本人が諦めモード。
柊は誰にも慰めてもらいたいとか、分かち合いたいなんてカケラも思ってない。まさか お前がマガツヒノカミか と思うほどの引きこもり。あまりの重症度にこっちの気分も盛り上がらない。
まさかの終章まで孤高の書で、個別ルートも削られるほどやる気も無いのかと笑ったけど、その先にちゃんとあったので安心しました。
もうね、忍人ルートで身にしみたんですよ。 最後の最後まで油断してはいけない と。
案の定回収されたフラグにさしたショックも受けず、真顔で時空を越えるわたし。
ん?時空を越えて柊が生きる未来を創り出す・・・だって?
それ忍人ルートでもやってくれよ。
最初に出会った4月17日の夕方に柊を迎えに行く千尋。
柊がずっとあの格好で待機してたのかと思うと腹筋が割れる勢いなスチル。
過去に遡ったので当然何も知らない柊ですが、唐突にすべてを思い出すおまけ付き。
ねえこれ、どうして忍人ルートでもやってくれなかったの? (^ω^)
神の力に頼らず黒龍を倒してみせる!そしてあなたを生かしてみせる!イケメンすぎる神子と二人で黒龍を倒します。
やっとこさ本心をつぶやき、心を開いてくれた柊とともに中つ国へ戻りハッピーエンド。
・・・ねえ、忍h・・・ (黙れ)
今まで空気だった一ノ姫と羽張彦の真実が明かされたり、黒龍との本当の決着がついたり、時空を越え未来を変え、白龍や白麒麟なども現れこれが真相ルートかと思うほどボリュームのあるルートでした。
シナリオ自体は好きです。だけど、ドキドキキュンキュンしたかと言われるとそれは皆無で、普通に信頼関係築いただけだった。むしろ始まるのはエンディング以降だよね?恋愛的には やっとスタートラインじゃね ?
あとどうして常世軍についてたのかとか、ムドガラ戦での策とか、 黒龍の力を目の当たりにして感極まる柊 とか、4月17日に黒龍倒しちゃってその後どうつじつま合わせたのかとか、理解が追いつかない部分もあってもはや諦めの境地。
あ、狭井君を裏切ったっていう点においては手放しで讃えます(笑)
なんだか細かいことにツッコミを入れる気力もないというか、そこまで興味が出ない。
うん、圧倒的に 萌えが足りない んだ。
あと忍人のこと引きずりすぎ(^_^;)
彼を愛した千尋に教えてやりたい。 時空、遡れますよ!
逸話集ではやっとこみんなと打ち解け始めた柊さん。やっぱり、このあとの話がもっと読みたいところです。
しかしこうして柊を終えてみると、遙か6の九段はいかにメンタルが強いかがよくわかる。普通は柊のようになると思うんだけど、九段があんなに純朴に育ってくれたことに愛しさが増すばかりです。