ももうまし

ハッピーエンド至上主義

マスケティア ポルトス 感想



ポルト


見た目   ★★★★★☆
性格    ★★★★★★
声     ★★★★★☆
恋愛    ★★★★★★
シナリオ  ★★★★★☆
真相解明  ★☆☆☆☆☆


ピュアな変態に拍手!


ネタバレ注意!!!!






ポルトスは本当、笑った。

アトスルートで散々扱き下ろした事件の真相について。ポルトス自身が 終始思春期爆発 させてくれていたおかげで、 何もわからずともどうでもよくなりました 。すごい。(笑)
悪魔とか父親殺しとか、 物騒で鬱々としたものを追いかけるダルタニアンたちに反して、ポルトスは積極的に調べないし勉強もしない。(笑)いい意味でふと現実に引き戻してくれるんですよ。夢の内容とか本当にただの健全な男子でおバカ。これは褒め言葉です。
悪魔化の代償がまさかすぎて、 乙女的においしい展開なのに変態のオチがつく という、全身でお笑いを引き受けてくれた彼に感謝したい。 もう仇討ちなんてどうでもいい。(笑)



『興奮したら変態になるってこと?』


全くその通りなんだけど それを面と向かって本人に言うダルタニアンが面白すぎ。
『欲情するのはお前だけだ』って切なげなBGMに真面目な感じで誤魔化そうとしてるけど、変態だからね!笑いしかこみあげないからねww


恋愛過程はとてもよかったです。ポルトスがダルタニアンに惹かれたのも、その逆も、納得でした。
あのポルトスが、あの学園特有の女子を好きになるわけない。まさに”女嫌いな男”の、嫌いなタイプしかいなさそうだもの。
見下している部分もあったというポルトス。ところが、

『お前を見てて少し見方が変わった。男も女も関係ない、一人ひとりがみんな違うんだなって。』

あの変態の流れからこんな感動的なセリフが出るとは! (笑)
男だから女だからという偏見は捨てられた。ダルタニアンの中身をきちんと見ていたからこそですよね。


そして、今まではずっと恋愛してる場合ではないと抑えていたダルタニアン。それでも少しずつ好きになっていて。ここまできてやっと、自分の気持ちを認め打ち明けます。
ポルトスっていい意味で恋愛脳で全く緊迫しないから、見てると気が削がれてなんか笑っちゃうんですよ。 ポルトスに向けて『窮地に笑える人なんて、そういない』って言うんだけど、まったくその通りで。笑えるってとてもいいこと。ポルトスといる時のダルタニアンは、まるで普通の高校生のように心安らげていたように思います。



ポルトスルートは友情も熱い。
ロシナンテとは遊ぶシーンがよく見られ、すごく仲良しなことが伺えます。月例朝礼で足蹴にされたロシナンテを見て激昂したポルトス、これで合点がいきました。
そしてその友情はヘタレをも動かす。脱走の手助けのことです。ロシナンテ一番の見せ場じゃないだろうか。


裏切ったアラミスに対しては、決闘を申し込み最終的に 殴ってボッコボコに 。スカッとしましたね~。
これだけやれば後腐れなくてとってもいいです。アラミスからしても、ポルトスの真剣な思いが伝わって救われたんじゃないかな。
・・・・・・アトスルートで二人がイチャついていた時、 彼らはこんなことになっていたんだね・・・。 (笑)



無事(?)隠れ家で合流した四人。今まではアトスルート含め、 よくわかんないけど理事長達は絶対的悪だから倒す 、みたいなところがとても気持ち悪くつかえていました。 親の仇はどこへやら??
それについてやっとつっこんでくれました。

『ダルタニアンの親父を手にかけたのは奴等なんだよな?』

しかもポルトスが。そのセリフ待ってた。


まあ結局わからずなんだけど、『 ダルタニアンの親父の仇を討つことが目的 』であり、首飾りの力や理事長とアンヌの関係等、わからないものは仕方ない、関係ないと宣言してくれたポルトス。 清々しいです 。 わかりやすくていいよ。
疑いがあってこちらが狙われているからただ倒すんじゃなく、 真相を知りたいから戦いに挑む っていう精神にも好感が持てます。


ラストはやっぱり雑すぎですが また服着てないポルトにキスされて、全部持っていかれました。 主に腹筋が
生きていればそれでよし。アトスほどラストにもやもや感がないですね。 沖に流されるアラミス という謎の笑いでめでたしめでたし。


エンディング後のたたみかける笑いもさすがとしか言えないポルトス。本当、清々しいよ!(笑)



まさかこのゲームに 純粋な変態枠 があるとは思ってなかったし、ポルトスがそのまさかの役割だったことに終始爆笑のルートでした。真面目なシーンなのに笑わなかったことがあっただろうかw
でもそんなポルトスだから、ダルタニアンもプレイヤーもいつの間にか 父親の仇<ポルトになっていくんですよね。
変態変態ってぼろくそ言いましたが、彼はとても真っ直ぐで優しく、誠実な男だと思います。正直ゆえの変態。
わたしはとても好きです。