ももうまし

ハッピーエンド至上主義

【ネタバレ無&有】喧嘩番長乙女 未良子感想

未良子裕太(cv:柿原徹也)

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見た目  ★★★★☆☆
性格   ★★★★★☆
声    ★★★★☆☆
糖度   ★★★★☆☆
シナリオ ★★★★★☆



未良子は、世間を騒がすトップアイドル(でもヤンキー)です。

お茶目なナルシストで、獅子吼の仲間うちでは斗々丸に次ぐムードーメーカー的存在、真面目に失礼な態度をとる後輩相手に主にツッコミ役に回らざるを得ない感じが面白かったですw
強引なチャラ男に見えますが、仕事にかける思いは真剣であったり、他人と関わることが臆病な面もあったりします。
未良子という人間にまっすぐ向き合わなければ見逃してしまいそうなサインを主人公はちゃんと見抜いていて、そのあたりの距離のつめ方がうまいなぁと思いました。



恋愛ルートの主人公が恋愛初心者なら、友情ルートの未良子は友達初心者。
どっちにいくかでふたりの立ち位置が変わるので、内容に大きな差はなくてもやりとりの違いが新鮮でした。

乙女ゲーム的に萌えたのは断然恋愛ルートで、主人公を全力で落としにかかるトップアイドルの意地を見ました(笑)
未良子は女バレしたら一番甘やかしてくれそうだなーって期待した通り甘いシーンが多くて、糖度が低い喧嘩番長乙女でも「乙女ゲームやってる!」って感じましたv


でも未良子成長したなぁ...!ってより思うのは友情ルートの方だったりします。依存しようとする未良子の尻を叩く主人公の思いやり、あとサバサバ感がよかったです。



私はBLが好きではなくて、主人公をまだ男だと思ってる段階で「これはグレーゾーンかも...」って思う箇所があったんですが、それ以降はなかったのでホッとしましたε-(´∀`*)


あと柿原さん演じるナルシスト声も実はあんまり好きじゃなくて。未良子にはぴったりなんですけども。
でもふだん色気があるのに怒るとすごいドスがきいたり(ドス声やばい)、ツッコミ入れる時に「うおー↑い!?」っておどけてみたり、苦手だけど感情豊かな声の演技に惚れ惚れしましたv

どれだけ好きな声でも棒読みだったり一定の表現しかできないとイマイチだし、反対に、ちょっと苦手な声質でも演技でカバーされることもあるから、演技力って大事だな...なんてしみじみ思いました。



以下ネタバレ注意!!







"人が信用できないからこそ、言葉にして伝えることが大切"


こじらせてる未良子の心にいつも真正面からぶつかっていくひなこのひたむきさ。
その存在にとても救われたからこそ、自分以外とも仲良くする様子を見て未良子がイラだつ気持ちはわからんでもないです。

そんな彼を冷静に受けとめて、「それでも独り占めしたいっていったらどうする?」っていう未良子の構ってちゃん攻撃に「無視します(真顔)」って即答したひなこにシビレましたww

僕以外にも先輩と友達になりたいと思ってる人はいます、まずはそういう人たちを増やしてみましょう、そうしたら独り占めしたいなんて思わなくなります。

こんな風に、自分に依存しつつある相手の背中を優しく押してあげられるって、咄嗟にできることじゃないと思いますね。ひなこは本当にどうして今まで友達ができなかったのか不思議でならないよ...?



友情ルートではカツアゲ事件のでっち上げ、恋愛ルートではスキャンダル未遂、どっちも立里独断で引き起こされたトラブルになりますが、「そもそも立里を追い詰めたのはオレだ」という考えに至った未良子の成長が見どころです。

ソロライブの乱闘事件だって、あんな態度をとっていたら自業自得だと思うけど、初期の未良子じゃ自分が悪かったなんて思いもしなかったはずです。
自分より劣るものは邪険にして、知らず周囲に敵を作ってきた人が、ひなこと接するうちにそれではいけないと学びました。

相手との関係を変えたいならまずは自分から、っていう前向きな変化が、友情ルートの方が恋愛抜きな分突き詰められていていいなぁと思いました。


でも恋愛ルートは恋愛ルートでよかったんです。


フロブルに嫉妬したこいつがいきなり殴りかかってきたんだ、そう立里に濡れ衣を着せられても何も言えないでいるひなこを見て、「あーなるほどねー」と詰め寄る未良子。

「立里、ふざけたこと言うなよ。...コイツがオレを傷つけるようなコト、するはずないんだ」
「テメェの口から全部話せ。今すぐにだ!...じゃないと、オレがシメる」


ひなこが黙っていたのはまさしく未良子を傷つけたくなかったからで、メンバーの裏切りを知ったらまたつらい思いをするんじゃないか...、そんな思いを即座に汲み取って立里に今すぐ話せとすごむ未良子のかっこよさがやばかったです...!

ここ、こんなに注目すべきところじゃないと思うんだけど(笑) こんな状況でもふたり思いやってるところにきゅーんとしました(*´`)



あとはもうね、ひたすらジタバタしたことと言えば、遊園地デート(ひなこ女Ver.)に、大晦日の1泊(同室・湯上がり)に、バレンタイン(オレしかいないでしょ)に、

膝枕(顔の向き・頭撫でてよ)

にと、盛りだくさんなわけで...。

ひなこのペースに合わせながらも確信犯で迫ってくる先輩さすがでした...ありがとうございます...。



だけどなかなか認めようとしないひなこに最終的にムカつくとまで言って半強制的に「ね?好きでしょ」って認めさせられた横柄な告白が、悔しいけど大好きですチクショウ(^p^)


最後の屋上でのシーンで未良子が言った、そばにいたいのも守りたいのもアンタのためじゃない、自分のためだから、ってセリフも潔くて好きです。こう言ったのはもちろん本心でしょうし、優しさでもあると思います。




斗々丸を最後にしたいんですが鳳凰の規制があるので、先に斗々丸友情エンドだけ終わらせて今鳳凰を開放しました。

鳳凰をやって、最後斗々丸恋愛エンドで締めたいと思います!


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