ももうまし

ハッピーエンド至上主義

華ヤカ モダン 茂感想


宮ノ杜茂(cv:前田剛)

f:id:momoumashi:20160821173652j:plain

見た目  ★★★★☆☆
性格   ★★★★☆☆
声    ★★★★☆☆
糖度   ★★★★☆☆
シナリオ ★★★★☆☆


この手のキャラってチャラ男+ヘタレ担当かなーとか思っちゃうんですが、チャラい描写はなかったのが意外でした。…なかったよね?
でもヘタレ具合は十分に発揮してくれるので、「…そんなのずるいよ~!」ってやきもきするのがお好きであれば楽しめるのだろうと思います。


いやしかし茂ルートは驚きの重い話でした。
なんで?え…だからなんで!?っていう。上げて落とすというか。あまりにも不憫でした。だからでしょうか、茂がどんなに落ち込もうと「そりゃ無理もないわ」と哀れみの方が強くなってしまいました。
重いばかりでもなく、途中爆笑のシーンもありましたけどねw


グッドエンドで茂が幸せになってくれて本当によかったです。
兄弟との関係とか、後日談がちょっと大団円っぽかったのが余計に嬉しかったなぁ(T_T)


糖度に関しては、茂の持つ色気のせいか他より甘く感じました。



以下ネタバレ注意!!










●芸者の道

茂は芸者の子として3番目に産まれた子。家柄も立派で向上心の高い兄2人のようには生きられず、進学をやめました。
流れで就いた芸者の仕事は、女性がどれだけ下に見られているかを身を持って知ることとなりました。茂が使用人の女性にも優しいのは、チャラい理由じゃなかったのがいいと思いました。



●本当の俺

他人に優しい俺、他人を蔑む俺、揚羽の俺、宮ノ杜家の俺…どれも自分じゃない。
家にいると蔑まれ、静子を思えば家から出られず、財産を奪う欲も無い。自分を産ませた真意を知っても殺せなかった父親
自分というものが受け入れられず何を目指したらいいのか苦悩し、変わろうと迷走し、茂ははるを傷つけます。

なんて距離感の難しい(笑)
こういうことは、考え始めるとキリが無いと思います…。茂に酷いことをされても、本人が模索しているだけになんだか憎めなかったですね。

茂がはるに居心地の良さと苛立ちを覚えたのは、はるがどこまでも純粋だったからじゃないでしょうか。裏の無い人間なんていないはずなのにそこにいて、憧れて、妬ましかった。彼女が育った場所ならば欠けているものがわかるかもしれない。そう思ってはるの実家に足が向いたんだと思います。



●首相暗殺

ひたすら可哀相でした(T_T)
不本意に真実を知ったことで脅され、恐怖のあまりあろうことか茂に当たったはるは…はっきり言いますが今までプレイしていて一番引きました。
罪を共有し、共感させる為にさせたことなんでしょうが、少し前まで「あなたを理解したい」と言っていた主人公の言動とは思えなかったです。茂ルートではここだけなんですよね、イラッとしたの。…それだけに残念なポイントです。



●別荘でのひととき

ババ抜きって面白いよねwww
回りまわって終わらない時の可笑しさったら(笑)勇が可愛すぎましたww
気持ちは伝えないって決めたのに「好きな人いる?俺はいるよ」って話ふるの本当ずるいw
こっそり手握るのもウワアァァこの野郎!!(*ノノ)ってなりましたw



●兄弟の妨害

「俺ってずるいよなぁー…」ってぐだぐだ恋患ってる茂がちょっと可愛かった。はるに勘違いされて焦り出して、いざ告白しようとしたら兄弟から妨害されるあの流れが最高に面白かったですww



●弟で、兄なんだから

どこまでも意味不明な玄一郎に対し、茂の為にと立ち上がる千富、たえ、兄弟の団結に感動しました。嫌われ者と勝手に思い込んでいただけで、兄弟みんな茂のことを血の繋がった弟であり、兄であると思ってくれていたんです。
…が、解決に至るまでのあれこれは全カット!?ええ~!そこが面白いところじゃないの~!?;;



●本当の茂

結局のところ茂が自分自身を掴むことができたのか、その答えはあやふやに終わります。
しかし、やっぱり父親を殺せなかったり ”あいつ” の心配をしているのを見る限りでは、根っこの部分は優しい…それが本当の茂なんだと思いました。
黒い感情だってあるけれど、結局は人を傷つける事は嫌なんじゃないか。なぜなら、蔑まれて生きてきた自分がその痛みを知っているから。
...そんな風に思います。





茂のようなタイプは普段あまり楽しめないんですが、災難すぎて最後ハッピーに終わったのが拍手したいぐらい嬉しいです(笑)
後日談がまた兄弟揃ってて良かったのなんの。末永く幸せに過ごしてもらいたいv

静子との関係も好きです。静子は「茂は心の奥底ではうちを呪ってる」なんて言ってて、それを否定しなかった茂だけど、やっぱりそんなことは無いと思います。そうであったら茂は宮ノ杜でじっとしていないでしょうし…。自分は嫌われ者だなんて思い込むところ、母子ですね。



次は進です!

※「華ヤカ哉、我ガ一族 モダンノスタルジィ」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社および株式会社イチカラムに帰属します。