ももうまし

ハッピーエンド至上主義

華ヤカ哉、我ガ一族 モダンノスタルジィ ネタバレ無し総評


華ヤカ哉、我ガ一族 モダンノスタルジィのネタバレ無し総評です。
購入前の参考にどうぞ。


✱攻略前気になるキャラ
 勇、隠し>雅>正>博、茂>進

✱攻略後好きなキャラ
 雅>正>勇、茂、隠し>博>進


 システム

・× 主人公のボイス、顔、立ち絵
・〇 目パチ、口パク、アイキャッチ、デフォルト名呼び
・お使い、パラ上げ作業あり


 シナリオ・主人公

・共通シナリオ4~9月、個別シナリオ10~3月
・EDはバッドエンドとグッドエンドの二つ
ストーリー:時は大正。三大財閥のひとつ宮ノ杜の使用人を務めることになった田舎娘の主人公。ところが仕える六兄弟は全員腹違いで、使用人を人とも思わないきつい性格の者ばかり。宮ノ杜を取り巻く個性豊かな人間模様、兄弟に課せられた運命に、主人公は翻弄されていく…。
主人公:明るくガッツがあり、マイペースな主人公です。良くも悪くも人の話を聞きません。そのおかげで兄弟との恋愛が好転することがほとんどなので、立場を弁えない・規則破りをする等の自由な言動が受け付けない方は苦手な主人公になると思います。


 イラスト・音楽

イラスト:立ち絵はどれも綺麗。背景で花火が上がる、雪が降る、吐息が白くなる、等の演出が細かいです。スチルは少々崩れが気になります。
音楽:BGMはあまり心に残るものは無かったけど、ゆったりした雰囲気は○。EDは会話が挟まれる演出があるので飛ばさない方が良いです。


 プレイ時間

共通は10時間程度。(初回で可能な限りの依頼を済ませています)
個別及び2週目以降は5時間程度。


 こんな人におすすめ

・大正時代(ファンタジー要素無し)
・甘すぎない恋愛
・好感度マイナスからのスタート
ツンデレ
・身分違い、年上
・シナリオ重いけど最後はハッピーエンド
・作業・アイテム収集


 攻略について

<周回は初めからお勧め>
毎度初めからを選択した方が良いでしょう。周回で直前に攻略したキャラに関する会話が追加されます。
同時攻略はある程度できるのかもしれませんが、試して無いのでわかりません;(すみません)
スキップが非常に優秀なので、そんな苦にはならないと思います。


<バッドエンドについて>
博と隠しのバッドエンドしかやっていませんが、トロコン目指しているのでなければ回収しなくてもいいな、という内容・短さでした。
隠しのバッドエンドのみスチルが1枚あります。


<シナリオ特徴> 順番はお好みでどうぞ

意外と優しい、甘い → 正、勇、茂、雅、隠し
重い → 茂、進
隠しのバレあり → 雅>博
作業先に終わらせたい → 博>勇

このキャラ後にすればよかった!と死ぬほど後悔するような真相は無いので好きな順番でいいと思います。
依頼完了の有無はシナリオ・エンディングに関係しません。全飛ばしでもいいし(ただし隠しキャラはとあるアイテムを手に入れることでプレイ可能)、なるべく先にコンプしておきたいならから始めると良いでしょう。その場合、8月の薮入りまでに必ず忍耐を3まで上げてアイテムを貰う必要がありますので注意。

私の攻略順は
博→正→茂→進→雅→勇→隠しです


 総評

総プレイ時間は57時間。ボリューム満点でした!一部の誕生日アイテム・バッドエンドの回収は諦めてます(^^;)さすがにダレました。

前々からツンデレ+虐げられゲーだと(勝手に)思っていたこの華ヤカですが、実際にプレイしてみるとツンデレっていうツンデレは一人だけのような気がします。兄弟の半数からはゴミ虫扱いされて第一印象が互いに超底辺、後は上がる一方っていうところは期待通りでした(笑)
期待以上だったのは、びっくりするほどこの六兄弟が可愛いということです。主人公×単体のやりとりもそうだし、兄弟間でわちゃわちゃしてる時が本領発揮。この華ヤカ哉~は兄弟を愛でるゲームだと思いますw みんな腹違いで性格も見た目もバラバラ、一見仲はギッスギス。でも随所に「やっぱり兄弟だよww」って感じる要素があってそんなところも微笑ましかったです。


あとは、この物語でラスボス的位置にいるとあるキャラですが、この人だけはコンプしても思考が理解できません。良いも悪いもこうと決まった人物ではないのが謎めいていて良かったと思いますが、まぁ、クズですw


声優が最近よく見る面々では無く知らない方ばかりでしたが、皆さん素晴らしくて耳が幸せでした。ナイスキャスティング。また、サブキャラが充実しているのもこの作品の大きな魅力です。兄弟の母親・友人関係、使用人仲間。個性豊かな人間模様が楽しめます。
ただ、残念だったのが主人公。手が止まるほど無理だったわけでは無いですが、ほとんどのルートでうなりました。性格以外には、心情がわかりにくかったのも惜しいです。

恋愛過程は丁寧ですが、きっかけが少々弱いキャラもいます。「あれっ?さっきまで興味なさげだったのに?」という引っかかりが最初だけあって、その後はごく自然な感じ。
その会話が見たかったのに、とか、そのシーンカットしちゃうの!?とか、これまた惜しい部分はチラホラありましたが、全体的には丁寧に作られていてさすが人気作品だなというところです。予想より暗く重いシナリオもありましたが、ついクスッとしてしまう会話もあり、最後はみんな華やかなハッピーエンドを迎えます。主人公の性格さえ合えば神作(使用人向きでは無いというだけで性格自体は嫌いでは無いのかも…)と言っていたかもしれません。


友人に貸す分には「とりあえずやってみて♪」と気軽に渡せる面白さですが、「買ってみて!」と勧めるには主人公の好き嫌いが気になるゲームです。
キャラが魅力的なので迷われている方にもぜひ手に取って頂きたいですが、あらかじめ主人公がそういうものだという心づもりでいた方が無難です。

ちなみに、作業パートの快適さを求めるならVita版が良いでしょう(^^*)