ムードメーカータイプってふだんは一番好きになることがないんですが、真弘先輩はなんか…ちょっと珍しい感じがしました。
ツンデレというか照れ屋というか、元気で、大人気ないところもあるけど、時には頼もしくて、面倒見がよく、ちょっと臆病で、どことなくオジサンくさい…なんだろう、今までに無いタイプでした!
声をあてている岡野さんという方も初めてお聞きして、とっても素敵な声だなあと思いました♡
この方の演技もあって真弘先輩が大好きです!
シリーズ全て追ったわけではないので、おこがましいのですが…
真弘ルートの感想として残したいと思います。
以下ネタバレ注意!
鴉取真弘(cv:岡野浩介)
ヤタガラスの血を引く鴉取家の守護者…ということで、まず真弘先輩の抱える宿命について。
それは、いつか鬼斬丸の封印が解けた時に、その身をもって封印するというものでした。
小さな頃からババ様直々に教育を受け、守護者の中では唯一季風村の真実を知る人物です。
いつか封印のために死ななければならない…という自分の役目についても聞かされていて、その恐怖に逃げ出した際には、村人総出で追いかけられ、友人の命を盾に引き戻されるという経験もしました。
逃げられないと悟った真弘は、それでも死ななくて済む方法を必死に探すけれど見つからず、自分の運命を受け入れ、叶わないであろう夢を見ながら生きるのでした。
…あの真弘先輩からこんなの想像できる??
他の守護者もそれぞれに辛い事情を抱えているけど、個人的には真弘先輩が一番しんどかった…。村の大人たちから贄になることを望まれて、唯一の仲間である守護者メンバーには相談できないんだもの。
真弘先輩は最後の切り札…ということらしいので、封印の補強をする時は霊力の強い村人が神隠しと称して贄になっています。自分だけ死にたくないなんて言えないですよね…。あの閉鎖的な村で生まれてずっと教育されてきたなら、強い圧力もありそうな気がする。
珠紀ちゃんが村に来て最初の頃に、みんなで趣味の話をするシーンがあるんですけど、真弘先輩はその時「バイク」だと言います。「この村に残ることを条件に買ってもらうんだ」と。さらっと言ってるんで珠紀ちゃんも「買ってもらうんだ…サイテー」って感じの反応でしたけどw、思い返すとこれもなかなかしんどい。
自分が働きに出られるほど生きられないって思ってたのかな~。
いつかアメリカに行くんだって寂しそうな顔してたのも、鴉取家は俺でおしまいかもなって言ってた意味も、全部繋がってきちゃうんですよね…。
真弘先輩はテンションが高くて、いつも威張っていていじられるポジションですが、その裏で面倒見がよく、臆病な部分も持ち合わせています。
初めて死にかけたロゴス戦の後には、自信を無くしてしまい、励ます珠紀ちゃんに逆切れしますが…
「こんなわけのわからねえ状況で、敵が現れたから戦えって言われて!絶対勝てないのわかっててそれでも戦ってぼろ負けしたんだ!」
「なのになんでだよ!おまえが言うほど俺は強くないぞ!勝手に人に、自分の理想を押し付けるな!」
「おまえがどう思ってるかなんて知るか!あんなの、どう倒せっていうんだよ!これ以上何すればいい!言えよ!教えろよ!」
だよね、ワケわかんなくて怖いよね。
妙にスッキリしました。
私の方もまだ世界観に慣れてなくて、でもみんな不敵に立ち向かっていくものだからついていけない部分があったんですよ。
真弘先輩は超人ではないんだなって、感じた瞬間です。
真弘先輩だって戸惑うし、怖がったりするんですが、そういう弱い部分はあんまり表に出しません。だけど仲間が困っていたり悩んでいれば気付いて優しく支えてあげられる…そんなところが最高にしんどいポイントです。
珠紀ちゃんとはああ言えばこう言うみたいな関係がほほえましいですw
口喧嘩しつつ、信頼関係も生まれて、男女の仲を意識し始めるのがすごく好き♡♡
また、真弘先輩が珠紀ちゃんを好きになったきっかけ。彼女が瀕死の状態の仲間を守るためにロゴス相手に一人で立ちはだかった時ですね。あの時に心奪われたって話すところが印象的です。
激闘中の「俺の女に手を出すな」発言はテンション爆上がりでした…!!このセリフってほとんど無意識に出ちゃったのかな。かっこいいなぁ!
真弘先輩がロゴスとの戦いに敗れて、意識不明の重体から目が覚めた直後、珠紀ちゃんを気遣って彼女の元へ駆けつけるのも愛だと思いましたし、なにより、決定的なのは、
「好きだからそうしてるに決まってるだろ!」
の、シーンが、ね……!!!!!?
真弘先輩には数々の萌えをいただきましたが、これが圧倒的勝利です。最優秀賞。ありがとう……。もうなんかこれだけ言えたら満足な気がしてきた……。
珠紀ちゃんが真弘先輩の贄になる運命を知ると、すごく取り乱すんですけど、それを何とも言えない顔でなだめる先輩がね…またしんどいのよ…。
この問題を長年悩んで受け入れた真弘先輩からすると、大切な人には「自分のことで悲しんでほしくない、笑っていてほしい」と願うけど、
突然大切な人が死んでしまうと知った珠紀ちゃんとしては「嫌だ、どうして」という気持ちが大きくなる。それは自然なことで…。どちらの気持ちも理解できるので、つらい状況でした。
2人は生きたいと涙し、できるだけ最後まで足掻こうと決めますが、この後ババ様に捕まった珠紀ちゃんが…ちょっと苦手です。
あんなに真弘先輩に対して諦めないでと言っていたのに、「私にはもう何もできない」と諦めたり、封印の儀式で「助けて拓磨!」と自分はまだ何もしてない状態で拓磨を責めるのが…。
拓磨ルートでは自主的に結界を解いていたので…本当、ここだけ、微妙な気分になった場面でした。
ハッピーエンドは力を合わせて鬼斬丸の破壊を成し、晴れて生き残ることができますが、命を落としてしまう悲恋エンドも好きです。来てくれて嬉しかったと白状する真弘先輩がいとおしいです。
FDや後日談については、こちらもたくさんの萌えに感謝です…♡
一番好きなのはクリスマスの話かな。ホワイトデーの「本命」も可愛かったです♡
バレンタインは予想外で笑いましたwwなんで真弘先輩だけギャグなのw
緋色の欠片はずいぶん前の作品ですが、看板タイトルのひとつともいえる人気作。
プレイできて、推しキャラが増えて嬉しいです♡
蒼黒の楔もチェックせねば。
貸してくれたお友達、どうもありがとう!
※「緋色の欠片 ~おもいいろの記憶~」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。