ももうまし

ハッピーエンド至上主義

絶対迷宮グリム ハーメルン感想

ハーメルン(cv:寺島拓篤)

見た目  ★★★★★☆
性格   ★★★★☆☆
声    ★★★★☆☆
糖度   ★★★★☆☆
シナリオ ★★★★☆☆


黒ずくめのさすらいの笛吹き、ハーメルン
そして寺島さんの低音ボイスv

グリム童話は全然知識がないですが、知ってたら「おっ」となるんじゃないかなー、と思います。


ハーメルンはいい加減そうでいて、見てるとこは見てる保護者的存在。そして根はびっくりするほど優しい男。基本傍観者だけど、子供ばかりのパーティーではいてくれると安心しました(笑)
だからと言ってグリム兄たちのように家族的ではなくて、ミステリアスな面と男としての面に、気が付いたら恋してた...そんな感じ。

主人公に対して口では子供扱いしておきながら行動では女として接したり守ってくれたりするのが、こいつ憎いと思いました。そうやって女心をくすぐるのね。がきんちょの主人公がハーメルンを追いかけたくなる気持ちはよーーくわかる(笑)


抱えてる闇が深そうだと最初はビクついてましたが、本人あっけらかんとした部分があるので最終的には重くなりすぎずハッピーエンド迎えてホッとしてます。サッパリした現実主義なところ好きです。



以下ネタバレ注意!!










酒場のイベントといい悪夢のイベントといい、ハーメルンが助けてくれるのは見え見えなんですが、それがつまらないというよりはむしろ楽しくて。
期待通りの乙女展開にありがとう!
ヾ(●´∇`●)ノ

いつもガキだなんだとからかい口調だけど、そうやってヘンリエッタを関わらせないようにしてくれてるのが丸わかり。



酒場でバイトするヘンリエッタに絡む酔っ払いに、ハーメルン「悪いがその子は俺の専属契約だ」って100000ハイン出してきた時はごめん私もそれ ニセモノだと思ったわww
本当のお金だったらしくキュンキュンさせるには充分でした。だってヘンリエッタのためなんだよ...これ...!

その後上機嫌で酒を頼み、持ってきたヘンリエッタへの子供扱いからの "ここに座れよ" 、っていうコンボ!
「このボトルを入れた客にはこの店一番の美人が尽くす決まりなんだ」って。へえ〜それでヘンリエッタをご指名ですか(*´艸`*)ニヤニヤ
できあがったハーメルンが膝に寝転ぶところまで最高でした。酔っ払いハーメルン可愛いw



ハーメルンが一味を抜けるきっかけとなったヘンリエッタの爆弾発言、一緒に寝ていい?には、激怒するのはわかる、これはヘンリエッタが悪いけども

「大人のアソビ、教えてやろうか?」

10歳だよwwwww



普通に15歳の主人公だったらイラッとする能天気発言でも、ヘンリエッタの場合10歳という文字が頭にチラついて、喧嘩始めると「まぁまぁまぁまぁw」と両者の間に割って入りたくなる、妙な気分です(笑)
ハーメルンの忠告は最も。けどヘンリエッタ中身10歳だからww それでもたまにしっかりしたことも言うから......もうなんでもいいやww



師匠との思い出、教え、大切にしてた音楽の力で罪を犯したハーメルンの自責の念はすごかった。村長だって共犯だけど、自分だけ憎まれればいいとしたのはそれだけ自分のことが許せなかったということ。

ハーメルンは師匠の死で、綺麗事だけで人は生きていけないのだと悟りました。
例え子供を殺すのを途中でやめたとしても、この子供たちを元に戻す方法がわからない、そうしてる間に村も壊滅するだろう。
「大切な人を奪われる苦しみも、憎む気持ちも知ったつもりでいた」けど、師匠の死があったからこそどこか冷静な部分もあって、罪を犯してしまったのかなと思います。

この時16歳、優しさも悲しみも憎しみも恐怖も、いろんなものがハーメルンの中で渦巻いていたはず。投げっぱなしの村長を責めるつもりはありませんが、一緒に背負ってやれる人が誰もいなかったのはあまりに可哀想でした。
自分が過去に汚れてしまったのと同じ年齢のヘンリエッタに出会って、温かさに触れて、そして汚さないようにと離れていった。
綺麗なままでいてくれることがハーメルンの救いとなるのは嘘でも何でもない切実な願いだったんでしょうね。



ハーメルンの魔力は笛じゃなくて、吹き込まれる息にこもってた...のはなにそれかっこいい!と思いました。
拘束されてても歌で反撃しかも広範囲、個別に効果指定とかチートかw
誰よりも歌わなさそうなのにそれが最強の武器ってギャップにやられました。



今まで過去のことは話したがらなかったけど、好きだから知ってほしくなったって師匠の家に行って話し出すところは可愛いと思いました。
明かしたものは重くて一生残るものだったけど、「まぁ金は稼ぐけどな!」っていうそれはそれこれはこれ精神がさっぱりしてて好きですww


どうでもいいことですが、もし病気になったのが師匠じゃなくてハーメルンだったら。それでも師匠は音楽ではお金を稼がなかったんじゃないかなーと思います。それこそ身を犠牲にした仕事でもしたかもしれない。多分、師匠ってそういう人で、健在しててもやっぱりハーメルンは現実主義に育ったと...思います。


それからグリム童話を全然知らなかったので、クリア後にwikiを見たらいろんな説や共通点があって興味深かったです。特に、ハーメルン死神説。師匠の病気や、ヴァルト村での悲劇。ヘンリエッタとの二人旅でも、今後何かあるかもしれない...なんて、私にしては珍しくダークな未来を想像してしまいました。



グリム兄さんたちとのあっさりな再会だとか、夢魔のこととか。サラッと流れてくんで「ん??」と思うこともあったんですが、これは後々明かされていくのかな?

とりあえず触れなかったけど

夢魔が超気になる。

実は頭の中夢魔のことばっかりで、出てくるたんびに藤原さんの演技に惚れ惚れ〜(*´Д`)笑
夢魔ルート楽しみです!



次は赤ずきんやります。